2026.06.27
6月26日、シンガポールで開催中の「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」の男子準決勝が行われ、鳥取城北高校(鳥取県)が清華大学附属高校(中国)と対戦。高さで上回る中国の強豪を相手に熱戦を展開し、最終スコア71-69で競り勝って決勝進出を果たした。
試合後、チームを率いる大阪力ヘッドコーチと、インサイドで体を張り続けた小田昂明がメディア対応に応じ、これまでの戦いぶりの総括や決勝に向けた意気込みを語った。
大阪HCは激闘となった準決勝を振り返り、「前半は自分たちがやるべきことが徹底しきれなくて、自分たちのリズムが作れなかったです。後半はしっかりディフェンスから守って走ることが継続的にできてきたので、良い時間帯が作れた」と、持ち味であるトランジションゲームが機能したことを勝因に挙げた。全ポジションでミスマッチとなる状況に対しても、「全員でポストなんかはダブルチームも使いながらとか、トラップも使いながら」と、チーム全体でカバーし合うディフェンスを徹底したという。
今大会、鳥取城北は10名という限られたロスターで戦い抜いている。大阪HCは「昨日(予選第2試合)は本当に(フィリモン ホムタワ)タルモンのところが特に負担をかけてしまったという反省があったので、その分他の選手たちがしっかり自分の役割を担おうとする姿勢は全員出してくれた」と選手たちの奮闘を称える。実際に、準決勝では山崎勇輝や角威武輝ら周囲の選手たちが勝負どころで躍動した。「チームとしてオフェンスが作れている時は彼らの得点が伸びる。流れが悪いとどうしても福元(源士)とかタルモンばかりになってしまうので、全員が出てくる試合になればいいなと思っています」と、チーム全体の底上げに手応えを感じているようだ。
そのなかでも指揮官が「良いオフェンスリバウンドやボール回収をしてくれた」と名前を挙げたのが小田だ。小田自身も「ボックスアウトで競り負けたりしないところとか、空中でもブレずにリバウンドを取ったりとか、そこで(フィジカルを)生かせている」と手応えを口にする。絶対的な大黒柱であるタルモンがいるなかでも、「タルモンが取れなかったときには僕が飛び込むっていう意識で。絶対に獲りきるっていうか、50-50(フィフティー・フィフティー)にするとか、取りきるっていうのをイメージしながらリバウンドに入っています」と、泥臭い仕事を徹底する覚悟を持っている。
海外の高さやフィジカルに苦戦する場面もあったが、「先に跳んで会相手を跳さなかったり、スピードで勝負するとか。そういうところが成長できたかなと思っています」と、試合を重ねるごとに国際大会へのアジャストを見せている。しかし、小田は現状に満足していない。「得点は2ケタに乗せられたんですけど、リバウンドがちょっとダメだったので。そこは悔やまれる」と反省し、「まだ自分の中で6、7割ぐらいなので。決勝はしっかり10割出し切って終わりたいと思います」と力強く語った。
見据える先は、アジアの頂点のみだ。28日に行われる決勝の相手は、シュート力に定評のある景福高校(韓国)。大阪HCは、最終盤で入れば逆転負けとなる3ポイントシュートを打たれことを「詰めの甘さ」と課題に挙げ、「相手はシュートが上手なチームだと思うので、簡単に打たせてしまったらリードを作られる展開になってしまう。しっかりディフェンスから守れるように頑張りたい」と警戒を強める。
小田も決勝に向けて、「鳥取城北のルールである、ディフェンスから守って速攻につなげるっていうのを徹底して、韓国さん相手にもしっかり勝ちきりたいと思います」と、自分たちのバスケットを貫き通す決意を語った。
鳥取城北と景福高校が激突する男子決勝は日本時間18時10分ティップオフ。バスケットボールLIVEと大会公式YouTubeチャンネルで視聴可能だ。
文=入江美紀雄
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