2018.12.07
2017年ドラフト1巡目13位指名ながら、ルーキーらしからぬ堂々としたプレーで新人王レースをベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)と最後まで競い合ったドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)。
レギュラーシーズンでは得点源として平均20.5得点3.7リバウンド3.7アシスト1.5スティールをマークして、チームをプレーオフへ導いた。するとプレーオフという大舞台で、ミッチェルはさらに輝きを増した。
オクラホマシティ・サンダーとのファーストラウンドではシリーズ平均28.5得点7.2リバウンド2.7アシスト1.5スティールを奪い、4勝2敗でシリーズを制する殊勲者に。ヒューストン・ロケッツとのカンファレンス・セミファイナルでもシリーズ平均19.4得点4.4リバウンド1.4スティール。司令塔のリッキー・ルビオを欠く中、プレーメーカーとしての役割をこなし、平均6.0本ものアシストを記録して一躍リーグ有数のプレーヤーへ。
そのミッチェルは、スタッツ面だけ見ても見事なのだが、ゲームにおけるパフォーマンスでも周囲の度肝を抜いてきた。11月中旬から先発に定着すると、12月2日(現地時間1日)のニューオリンズ・ペリカンズ戦で2011年のブレイク・グリフィン(現デトロイト・ピストンズ)以来となる新人で40得点以上(41得点)を奪う超絶パフォーマンスを披露。また、複数のゲームで豪快なダンクをたたき込んだことで、その名が瞬く間に世界中へ広がっていったのは言うまでもない。
8月22日(同21日)、『NBA.com』のツイッター(@NBA)には、昨季ミッチェルが見せたお気に入りのダンクがアップされ、ミッチェル自身も楽しそうに眺めていた。
その中にはライジングスターズチャレンジで見せた“1人アリウープ”や、ロケッツとのシリーズで見せたワンハンドでたたき込んだプットバックダンクなどが含まれていた。後者については一瞬「あれ? これ本当に僕がやったんだっけ?」というような表情を見せ、「これは予想外の展開で生まれたダンクだったんだ」と笑顔を見せながら振り返った。
🕷 @spidadmitchell reacts to his favorite dunks from the 2017-18 season! 🕷 pic.twitter.com/NUGmZWCTAE
— NBA (@NBA) August 21, 2018
2年目を迎えるミッチェルだが、今後の目標についてはすでに昨季終了後に口にしていた。それは極限まで自身を追い込み、ハードなトレーニングを続けていくという意志の表れだったと言っていい。
「ゴールは同じさ。個人としては最優秀ディフェンシブプレーヤー賞に選ばれたい。そしてオールスターに選出されて、MVPになることだね。今季はすばらしい年だったけれど、僕の頭の中は、成長するためにやるべきことがたくさんあるんだ」。
来月22歳を迎えるミッチェルは、ハードワークをいとわない努力家であり、ナイスガイでもある。そのミッチェルがここまでハードルの高い目標を語ったのだから、この夏もハードなトレーニングを自らに課してきたに違いない。
ミッチェルがエースを務めるジャズは、今季もウエスト上位進出候補の1つに挙がっており、ゴールデンステート・ウォリアーズとロケッツに次ぐウエスト3番手に推す声もある。昨季以上の活躍を見せることができれば、実力者ぞろいのウエストであろうと、ミッチェルがオールスターに選出されたとしても決しておかしくはあるまい。
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