2020.05.13
今年バスケットボール殿堂入りを果たしたレイ・アレン(元シアトル・スーパーソニックスほか)は、キャリア18シーズンで2度の優勝(2008,13年)に10度のオールスター選出、2度のオールNBAチームに選ばれた実績を持つ。
キャリア当初は身体能力の高さを前面に出し、鋭いドライブから強烈なダンクなどアクロバティクなフィニッシュを繰り出してきたアレンだが、持ち前のシュート力もすばらしく、NBA史上トップとなる通算2,973本もの3ポイントシュートを沈めてきた。
そのアレンは、先日ジャバリ・パーカー(シカゴ・ブルズ)とワークアウトを4日間行い、シューティングに関するコツやテクニックを伝授したという。
14年のドラフト1巡目全体2位でバックス入りしたパーカーは、今夏ブルズへ移籍。高校時代までを過ごした故郷シカゴを新天地として選択したパーカーは、高いモチベーションで今季を迎えようとしている。
4日間のワークアウトを経て、アレンは現地メディア『Woelfel Press Box』へ、パーカーについてこんな言葉を残していた。
「彼(パーカー)はとてもいい選手。謙虚だし、地に足のついたヤツさ。選手としては、ポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)を思い出させるね。でも彼はピアースよりも大きい。潜在能力は計り知れないくらいさ」。
一昨季をもって現役を引退したピアースは、アレンやケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)、ラジョン・ロンド(現ロサンゼルス・レイカーズ)らと共に08年にセルティックスを通算17度目の優勝へと導いた殊勲者。
決して身体能力に恵まれていた選手ではなかったものの、相手ディフェンダーとのタイミングをずらし、巧みなステップワークやフェイク、絶妙なムーブの組み合わせと持ち前のシュート力で得点を量産。キャリア19シーズンで2万6,397得点(NBA史上15位)を積み上げてきたレジェンドである。
アレンが指摘したように、201センチ106キロのピアースに対して、パーカーは203センチ113キロと恵まれており、高い身体能力を誇る。キャリア4シーズンで平均15.3得点を残すパーカーが、シュートの達人アレンとのワークアウトを機に、スコアリングの面で急成長することができれば、今季リーグ全体を脅かす存在になれるかもしれない。
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