2020.04.17
新型コロナウイルス、通称COVID-19のパンデミックにより、我々のバスケ不足は極限にまで達している。しかし、NBAの名物記者であるエイドリアン・ウォジナロウスキーによると、NBAと米スポーツチャンネル『ESPN』は、そんな世界的なバスケ不足を解消するべく、有名選手たちによる“H-O-R-S-E(ホース)”のテレビ放送を企画しているようだ。
H-O-R-S-Eとは、アメリカで生まれたバスケのシューティングゲームである。ルールは、以下のとおり。
(1)シュートを打つ順番を決める。
(2)1番手が好きなスポットから、好きなスタイルでシュートを打つ。
(3)1番手のシュートが入った場合、2番手は(2)と同じスポット・スタイルでシュートを打つ。1番手のシュートが入らなかった場合、2番手は(2)と同様のルールでシュートを打つ。これを人数に応じて、繰り返していく。
(4)ミスするごとに「H」「O」「R」「S」「E」の文字が与えられ、5回ミスした人は離脱(敗北)。最後まで残っていた人が勝利となる。
2人以上いればできる、非常にシンプルで簡単な遊びだ。もちろん、シュートはレイアップでもOK。だが、目を瞑って右45度からスリーポイントや、リングに当てずに利き手と逆の手でフックシュートなど、スタイル(シュートのルールー)は投擲者が自由に決定することができる。
アメリカではとてもポピュラーな遊びで、2008-2009シーズンと2009-2010シーズンのNBAオールスターの前夜祭でも、H-O-R-S-Eの大会が実施されたほど。ちなみに、この時は2年ともケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)が優勝。チャールズ・バークレー(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)からのリクエストで3ポイント対決になったラジョン・ロンド(ロサンゼルス・レイカーズ)とKDの対戦を覚えている人も少なくないのではないだろうか。
米紙『New York Post』のアンドリュー・マルシャン記者によると、NBAと『ESPN』が企画しているH-O-R-S-Eの大会には、NBAの選手会長を務めるクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)のほか、ラッセル・ウェストブルック(ヒューストン・ロケッツ)、ドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)らが参戦を予定しているという。また、ウォジナロウスキー記者のTweetに対して、ポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)が「俺も出る」とリプライ。もしかすると、引退した名選手と現役選手による夢の共演が見れるかもしれない。
I’m in
— Paul Pierce (@paulpierce34) April 4, 2020
なお、大会は選手たちの安全を考慮して、選手たちが所有するプライベートジムを会場にする模様。遠隔での大会となるだけに、NBAと『ESPN』がどのような仕掛けを用意しているのか、とにかく今は開催されることに期待したい。
文=Meiji
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