2019.03.08
今からちょうど17年前。2001年12月30日(現地時間29日)に行われたシャーロット・ホーネッツ戦で、ワシントン・ウィザーズのマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が51得点の超絶パフォーマンスを見せて107-90の圧勝へと導いた。
ブルズで1990年代2度目となる3連覇を達成後、99年1月に自身2度目の現役引退を表明していたジョーダンは、00年1月からウィザーズのフロントに就任していたものの、思うように勝ち星が増えない状況を打破すべく、自らユニフォームを身にまとってプレーすることを決断。
01-02シーズンに38歳で復帰したジョーダンは、開幕2戦目(対アトランタ・ホークス)で31得点をマークするなど平均20得点以上をマーク。チームも序盤に8連敗を喫するも、12月上旬から9連勝と波に乗っていた。
ところが、12月28日(同27日)のインディアナ・ペイサーズ戦でフィールドゴール10投中成功わずか2本のみに終わってまさかの6得点。チームも81-108と大敗してしまう。これにより、連続2ケタ得点試合のNBA最長記録(当時)が866でストップ。一部のメディアやファンがジョーダンを酷評したことは言うまでもない。
しかし、プライドが高く、そういった批判を自らのモチベーションへと変えてしまうのがジョーダンという男。30日(同29日)に行われたホーネッツ戦で自身の実力を証明してみせた。
この日のジョーダンは試合開始からジャンパーを連続して沈めるなど第1クォーターだけで24得点を奪うスタートダッシュを見せて快調に飛ばし、終わってみれば51得点。フィールドゴール38投中21本、フリースロー10投中9本を成功させる大爆発を見せた。さらに7リバウンド4アシスト3スティールを残している。
「いろんな人たちが僕の年齢についてとやかく言っていたのは確かだからね。オフェンスで僕の実力を見せておかなくてはと思ってね」と語り、ジョーダンは驚異的なオフェンス力を世界中に見せつけた。
なお、ジョーダンは翌ニュージャージー・ネッツ戦でも45得点を挙げてウィザーズを勝利に導いていた。この2試合だけで96得点をたたき出し、NBA歴代最多となる通算10度も得点王に輝いた史上最高のスコアラーとしての実力をいかんなく発揮。
ちなみに、このホーネッツ戦の51得点はジョーダンのNBAキャリアで50得点以上を挙げたラストゲームとなった。通算31度の50得点ゲームは、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/118回)に次ぐ歴代2位となっている。
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