2019.02.14
12月16日(現地時間15日)に行われたシャーロット・ホーネッツ戦。ロサンゼルス・レイカーズの大黒柱レブロン・ジェームズは、約30分の出場でゲームハイの24得点に12リバウンド11アシストをたたき出し、通算75度目のトリプルダブルをマーク。
この試合でチームメートのロンゾ・ボールも16得点10リバウンド10アシストに5スティールをマークし、史上8度目となる同一チームの2選手がトリプルダブルを達成し、128-100で快勝した。
レブロンはNBAキャリアをとおして、ホーネッツ戦にめっぽう強い。この試合を迎える前の時点で48試合を戦い、42勝6敗(勝率87.5パーセント)と相性抜群。平均28.1得点7.8リバウンド7.4アシスト1.6スティール1.0ブロックをマークしている。
この背景には、現在ホーネッツのエースを務めるケンバ・ウォーカーではなく、筆頭オーナーのMJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)へのリスペクトがあることは間違いないだろう。
ジョーダンに憧れてバスケットボールを始めたレブロンは、ジョーダンが保持していた連続2ケタ得点試合(866試合)を昨季塗り替えてNBA史上最長記録を更新中。通算リバウンド数と通算アシスト数ではすでに上回っており、通算得点でもホーネッツ戦を終えて3万1,856得点としており、ジョーダン(3万2,292得点)の記録まで436得点と近づいている。今後、ケガによる長期欠場がなければ今季中にジョーダン超えを果たし、歴代4位へ浮上するはずだ。
ここからは、17日(同16日)に『ESPN』へ掲載された記事の中で、レブロンが初めてジョーダンと会った時のことについて語っていたので紹介したい。
両者が初対面を果たしたのは2001年6月のこと。当時レブロンは16歳で、ジョーダンは38歳。ブルズで6度の優勝を成し遂げたジョーダンは99年に2度目の現役引退を発表していたのだが、01-02シーズンからワシントン・ウィザーズのフロントではなく選手として復帰する準備を進めていた。
「それはもう、神々しかったね。俺はこれまで何度もこのことについて話してきたんだけど、まるで初めて神様と会ったかのようだった。16歳の俺が初めてMJと会った時にそう感じたのさ」。
レブロンが生まれたのは1984年12月30日(現地時間)。84年といえば、ジョーダンのルーキーシーズンである。ジョーダンはNBAデビュー時から鮮烈な活躍でリーグを席巻し、次第にスーパースターへと進化していった。レブロンは言う。
「MJはゲームをグローバルなものにしてくれた。彼は世界中の人々に対して、バスケットボールを見たいものへと変えたんだ。それは彼の市場性と、華麗なプレースタイルからだった。彼はまさに、時代を超越する存在だったんだ」。
92年のバルセロナオリンピックでは、ジョーダンを筆頭にアービン“マジック”ジョンソン(元レイカーズ)やラリー・バード(元ボストン・セルティックス)ら超豪華メンバーで構成されたアメリカ代表が世界中に強烈なインパクトを与え、バスケットボールを華やかなものへと昇華させた。
ジョーダンは90年代にブルズを6度の優勝へと導き、6度すべてにおいてファイナルMVPを獲得。その中で、枚挙にいとまがないほどの快挙を成し遂げてきた。
そしてジョーダンは、2010年に2億7,500万ドル(約310億7,500万円)でシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)を購入。元NBA選手として史上初のオーナーとなった。レブロンはMJに次ぐ2人目のオーナーになりたいと語っている。
「いつか(NBAの)フランチャイズを構成する一員になりたいと思ってる。トップではなくてもね。俺の夢はチームを所有することなんだ。もし俺が幸運にもチームを所有することになれば、可能な限りベストなGMと運営部門代表をチームに加えたいね」。
レブロンが抱くこの夢は、将来実現する可能性が十分あるだろう。レブロンの友人であり、ビジネスパートナーを務めるマーベリック・カーターは先月、『ESPN』のレイチェル・ニコル嬢に対して、もしクリーブランド・キャバリアーズがチーム売却を検討していたら、間違いなくレブロンは関心を示すだろうと語っていた。
「今から10年後、レブロンはバスケットボールチームのオーナーになっているんじゃないかな。もしかしたらフットボールチームかもしれない。彼はフットボールも好きだし、オーナーシップについても目を向けているからね。だから彼はバスケットボールチームのオーナーとなり、フットボールチームのオーナーにもなろうとするだろうね」。
とはいえ、今月末に34歳を迎えるレブロンは、今でも超一線級でプレーするスーパースター。今すぐバスケットボールチームのオーナーになることは時期尚早だ。
「(オーナーになるのは)今すぐではない。俺にはまだ何年もこのゲームをプレーする機会がある。でもどこかの時点でチームを所有したいね。今後どうなるか、楽しみにしているよ」。
昨夏レイカーズと4年契約を結んだレブロンが、契約期間中に突如引退を表明することは非現実的だ。レブロンは今後、引退するまでに少なくとも一度はレイカーズにチャンピオンシップをもたらし、自身4度目のチャンピオンリングを手にするに違いない。
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