2019.01.05
12月28日(現地時間27日)、現地メディア『AP』は、今年のアスリートオブザイヤーを発表した。男性ではバスケットボール界からレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、女性ではテニス界のセリーナ・ウィリアムズがそれぞれ選出された。
レブロンは今年、クリーブランド・キャバリアーズでレギュラーシーズンに46試合、プレーオフで22試合、今季から加入したレイカーズで34試合に出場しており、計102試合プレー。平均28.7得点8.8リバウンド8.4アシストをマークした。
キャブスでは全82試合に出場し、プレーオフではインディアナ・ペイサーズとのファーストラウンド、ボストン・セルティックスとのカンファレンス・ファイナルで最終第7戦までもつれる激闘を勝ち抜き、レブロン自身としては8年連続のNBAファイナルへ。
ゴールデンステイト・ウォリアーズとの頂上決戦は4連敗してしまったものの、レブロンはシリーズ平均44.7分34.0得点8.5リバウンド10.0アシスト1.3スティール1.0ブロックという見事な成績を残し、ファイナルを戦い抜いた。
レブロンが達成した8年連続のファイナル進出は、NBA史上6人目の快挙。ほかの5人は1959年から66年にかけて8連覇を達成したセルティックスの選手たちだったため、2011年から頂上決戦を競い合っているレブロンが打ち立てたこの記録は申し分ない偉業の1つと言っていい。
今夏、レイカーズ行きを決断したレブロンは、昨季まで5シーズン連続でプレーオフ出場を逃していたチームをここまでウエスタン・カンファレンス4位(20勝14敗)まで引き上げている。26日(同25日)のクリスマスゲームで左股関節を痛めたため、数試合を欠場すると報じられているものの、今季も世界最強プレーヤーとしてリーグに君臨。
また、今年7月末には自身の故郷であるオハイオ州アクロンに“I Promise School”という公立校を開校。経済面や学力面で苦しんでいる大勢の子どもたちやその家族をサポートすべく、故郷にこの学校を設立したことも称賛すべきだろう。
なお、これまでアスリートオブザイヤーを3度獲得したことがあるのは、レブロンを除いて3人のみ。ランス・アームストロング(自転車プロロードレース)、タイガー・ウッズ(ゴルフ)、そしてマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)しかいない。
間もなく34歳を迎えるレブロンだが、この男に衰えという言葉は存在しない。円熟味を増し、より成熟していく“キング”ならば、“More Than An Athlete(アスリートを超えた存在)”として来年以降に前人未到の4度目を獲得したとしても決しておかしくはないはずだ。
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