2019.02.01
12月23日(現地時間22日)に行われたワシントン・ウィザーズとフェニックス・サンズによる一戦は、3度の延長にまでもつれる長丁場となった。
この試合、ウィザーズは司令塔のジョン・ウォールを体調不良で欠いただけでなく、オットー・ポーターJr.(右膝)、ドワイト・ハワード(腰)も欠場。それでも、オールスターガードのブラッドリー・ビールがキャリア最高とも言える見事なパフォーマンスを見せて、149-146でウィザーズが勝利。
両チーム合計295得点は、2008年4月7日(同6日)に行われたデンバー・ナゲッツ対シアトル・スーパーソニックス戦で2度の延長の末に両チームが記録した合計298得点(151-147でソニックスが勝利)以来のハイスコア。ウィザーズとサンズの一戦は、直近10年で最も激しい点の取り合いとなった熱戦と言っていい。
ビールはサンズとのゲームで、キャリア初となるトリプルダブル(40得点11リバウンド15アシスト)を達成。得点とアシストでゲームハイの成績を残してみせた。3度目の延長ではウィザーズが挙げた17得点のうち、ビール1人で10得点を奪うスパークで、勝利の立て役者となった。
試合を終えたビールは「疲れたけれど、楽しかったよ」と『AP』へ語ると、こう続けた。
「今夜は間違いなく、僕らの意識を調査するゲームだった。僕らはジョンに加えて多くの選手が欠場していたから。特にセカンドユニットはほとんどが新加入選手だったんだ」。
ビールが言うように、この日のベンチ陣は、マーキーフ・モリスを除くと今月トレードで加入したサム・デッカー、19日(同18日)に加入したばかりのチェイシン・ランドル、そして22日(同21日)に契約を結んだばかりのロン・ベイカーという布陣。3度の延長戦を、ウィザーズは9人で戦い抜いたのである。
「だから僕らにとって、今夜はアジャストすることができて、本当に良かったと思う。これは皆の努力とハードワーク、そして皆で一緒にプレーできたお陰さ」とビールは振り返っている。
なお、ウィザーズの選手が40得点以上を挙げてトリプルダブルを達成したのは、クリス・ウェバー(元サクラメント・キングスほか)以来史上2人目。ウェバーは1995年12月28日(同27日)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦で、40得点10リバウンド10アシストを記録していた。
さらに、ビールはキャリア7シーズン目で通算8度目の40得点以上を記録したことで、MJことマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)に並ぶフランチャイズ史上6位タイに浮上。38歳で2度目の現役復帰を果たし、キャリア最後の2シーズンをウィザーズでプレーしたジョーダンが、計142試合で8度も40得点以上を奪ったことは驚異以外の何ものでもないのだが、ビールの実績も評価すべきだろう。
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