2019.01.24

ハーデンが聖地MSGでキャリアハイの61得点を奪い、ロケッツがニックスに辛勝!

自己最多かつフランチャイズ新記録となる61得点をマークしたハーデン[写真]=Getty Images
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ニックスが第4Qに猛追して逆転するも、ハーデンとゴードンの前に惜敗

 1月24日(現地時間23日)、ヒューストン・ロケッツがマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)に乗り込み、ニューヨーク・ニックスと対戦した。

 ここ15試合で14敗と不振のニックスに対し、ロケッツは20試合連続で30得点以上を挙げているジェームズ・ハーデンを中心に第3クォーターで30-15と圧倒し、88-78の10点リードで最終クォーターを迎える。

 するとホームのニックスが新人ケビン・ノックスのショットを皮切りに反撃開始。12点ビハインドの場面からデイミアン・ドットソンの8連続得点、アロンゾ・トリアーのレイアップで一気に2点差へと詰め寄る。

2way契約から本契約を勝ち取ったトリアー(左)は、自己ベストとなる31得点の大活躍を見せた[写真]=Getty Images

 ロケッツはエリック・ゴードンの長距離砲やハーデンのステップバックジャンパーで突き放すも、ニックスも負けじと追撃。残り1分58秒にトリアーの3ポイントプレーでゲームは2点差に。

 その後ロケッツはハーデンの3ポイントプレーやフリースロー、ニックスはトリアーやノア・ボンレイが加点。残り34.9秒にエマニュエル・ムディエイがフリースロー2本を決めてニックスがついに逆転(108-107)。

 そこからロケッツはハーデンのフリースロー2本で逆転するも、トリアーのドライブでニックスが再びリードを得る。だが残り11.4秒でゴードンが決勝弾となる3ポイント、ボンレイのターンオーバーからハーデンが残り3.8秒にダメ押しのダンクをたたき込み、最終スコア114-110でロケッツに軍配となった。

直近5試合で平均52.2得点! 怒濤のスコアリングショーを続けるハーデン

 ハーデンはこの試合でキャリアハイとなる61得点。フィールドゴール38投中17本(うち3ポイントは20投中5本)、フリースロー25投中22本を沈めてみせた。さらに15リバウンド5スティールと、3部門でゲームハイをたたき出している。

 MSGで行われた試合で、ハーデンはコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)が2009年2月3日(同2日)に記録して以来となる61得点をマーク。今季5度目の50得点超えに到達しており、ここ5試合で挙げた総得点はなんと261得点(平均52.2得点)。

 『Elias Sports』によると、この記録は5試合のスパンで過去50シーズンにおいて2番目に高いものだという。ハーデンの記録を上回るのは、コービーが07年3月にたたき出した268得点(平均53.6得点)。まさにハーデンは歴史的なパフォーマンスを続けていると言っていい。また、ハーデンはここ5試合で挙げたフィールドゴール76本を、すべてアシストなしで決めているという。

 ハーデンは世界一有名なアリーナとも言われるMSGでキャリアハイの得点を記録したことで、上機嫌に『ESPN』へ語っていた。

 「スポーツ界において、ここMSGは最も歴史がある建物の1つ。もちろん、このアリーナへ集まるファンは、リーグでもベストの1つ。だから、今夜このアリーナで彼らに対してすばらしいショーができて最高さ」。

この日は3ポイントこそ不調だったものの、ドライブとフリースローを中心に組み立ててまたもや大量得点を奪取[写真]=Getty Images

 そして「ニックスの選手たちは(ゲームの中で)やろうとしていたことを理解できていなかったんじゃないか」とハーデンは笑みを浮かべ、こう続けた。「正直な話、今夜の彼らには感謝してる。なぜって、終盤まで競ったゲームになったことで俺を戦い続けさせてくれたし、ゲームをエキサイティングなものにしてくれた。だからこそ、ここはスペシャルな場所なんだ。MSGに集まった大勢の観客の前で61得点できてうれしいね」。

 なお、ロケッツではハーデンのほかにゴードンが20得点、ケネス・ファリードが11得点8リバウンド3スティール3ブロックをマーク。ニックスではトリアーが自己ベストの31得点に10リバウンド3アシスト、ティム・ハーダウェイJr.が21得点を挙げるなど計6選手が2ケタ得点を記録したものの、勝利を逃して7連敗となった。

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