2019.03.11
2月18日(現地時間17日)に迫った「NBAオールスターゲーム2019」。今年もイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がキャプテンを務める「TEAMヤニス」と、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を紹介していく。
ガード/201センチ/97キロ/キャリア8年目
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<NBAにおける主な記録・功績>
優勝(ゴールデンステイト・ウォリアーズ):3回(2015,17,18)
オールNBAサードチーム選出:2回(2015,16)
オールスター選出:5回(2015~19)
<2018-19シーズン 個人成績>
平均34.1分21.9得点4.0リバウンド2.1アシスト1.2スティール
※2月8日(現地時間7日)終了時点
3連覇を懸けて迎えた今シーズン。トンプソンは序盤で好不調の波に苦しめられた。昨季までのキャリア7シーズンすべてにおいて40パーセントを超えていた3ポイント成功率が急激にダウンし、最初の7試合で3ポイントを36本放って成功わずか5本、成功率13.9パーセントと散々なパフォーマンスに終わっていた。
ところが、昨年10月30日(同29日)にシカゴ・ブルズのホーム、ユナイテッド・センターで行われた試合で突如トンプソンが大爆発。前半だけで10本の長距離砲を沈めると、第3クォーター途中にNBA新記録となる14本目の3ポイントを突き刺し、終わってみれば今季自己ベストの52得点。
「僕は(今日のような)ビッグナイトが訪れると知ってたのさ」と『ESPN』へ切り出すと、トンプソンは「今日はベストなフィーリングだったね。最初の6、7試合では感じることがなかった。スランプから抜け出すのに、これ以上いい方法なんてあるかい? 今後もこのリズムを保っていきたいね。今夜はバスケットボールをプレーしていてベストな感覚をつかんだ日の1つになったよ。ボールを持ったら毎回ショットが入るような感じだったから」とコメントしていた。
その後、トンプソンは一時的にスランプを経験することこそあったものの、例年どおり平均得点を20に乗せており、ウォリアーズを攻防両面で支えている。
今年1月下旬、オールスターのリザーブ枠が決まる直前に、スティーブ・カーHCは昨年まで4年連続で選出されていたトンプソンのオールスター入りについて、現地メディア『NBC Sports』へ「彼(トンプソン)には本当にいいチャンスがあるとは思う。でも、ガードのポジションには有力な選手がたくさんいるからね」と不安視していた。
トンプソン自身も、もしオールスターのリザーブから落選したら「別に世界の終わりってわけじゃない。(もし落選したら)ビーチにでも行って楽しむさ」と同メディアへ語っていたものの、ウォリアーズの主軸としてプレーしてきた自身の働きぶりに誇りを持っていたことは、以下のコメントから見ても間違いないだろう。
「僕らは1位にいる。だから僕は(オールスター選出に)十分値すると感じてる。この5年間というもの、僕らのパフォーマンスはリーグでもトップだったはずだ。これは簡単にできることじゃない。これまでどれほどのチームが今の僕らと同レベルのことをしてきたか、自分には分からないくらいさ」。
シルクのようなスムーズかつ高精度なショット、相手チームのスコアラーへ毎試合こなすタフなディフェンスやスイッチング・ディフェンスなど、トンプソンはウォリアーズの中で貴重な役割を黙々とこなしている。
8日(同7日)終了時点で、3ポイント成功率(38.8パーセント)こそ4割を下回っているものの、直近2試合では12投中8本も決める抜群のシュートタッチを見せている。機械のように正確無比なシュート力を誇るトンプソンならば、後半戦の巻き返しで今季も成功率4割台に乗せてくるに違いない。
昨年のオールスターではチームメートのステフィン・カリーがキャプテンを務める「TEAMステフィン」の一員としてプレー。10投中5本の3ポイントをさく裂し、これまでのオールスターで自己最多となる15得点をマーク。
一昨年までに出場した3度のオールスターでは、キャリア平均40パーセントを超える3ポイントが絶不調。25投中成功わずか6本、成功率24.0パーセントに終わっていただけに、トンプソンの真骨頂である高精度なシュート力を見せつけることに成功した。
今年のオールスターゲームでは、昨年まで4年連続でNBAファイナルを戦ってきたレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と初めてチームメートとしてプレーすることとなる。レブロンやカイリー・アービング(ボストン・セルティックス)、ベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)といったパサーから絶妙なアシストを得て、トンプソンのショットが昨年に続いて高確率でリングを射抜くことになりそうだ。
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