2019.05.21
5月15日(現地時間14日)にポートランド・トレイルブレイザーズとゴールデンステイト・ウォリアーズのウエスタン・カンファレンス・ファイナルの第1戦が行われ、94-116でウォリアーズが勝利した。
このゲーム中に1つ注目されたことがある。それはウォリアーズのステフィン・カリーに対しての守り方についてだ。ブレイザーズのテリー・ストッツHCは、カリーへのピック&ロールディフェンスを“ドロップ”で対応する形を採った。
“ドロップ”は、スクリーナーのディフェンスがそのユーザーであるハンドラーに対して、距離を離した深い位置でポジショニングし、インサイドへ侵入してくるプレーヤーを迎え撃つという守り方である。
この守り方にはロールインしてくるスクリーナーとユーザーのドライブを守れるという強みがある。しかし、ドロップしてボールマンに対して離れて守った際に、相手がアウトサイドシュートに長けた選手ならば、容易にシュートチャンスを与えるというデメリットも存在する。
このゲームでカリーに36得点を許し、終始ゲーム中にエネス・カンターにはドロップを続けるように指示を与えたストッツHC。試合終了後の会見にて、記者から「(ヒューストン)ロケッツはカリーに対してトラップ(ハンドラーに対してディフェンス2人で対応する守り方)で対応し、それはうまく機能しているように見えた。このシリーズでは今後もドロップで対処し続けるのか?」と聞かれると、「彼はその守り方に対して(第7戦)後半に33得点を記録しなかったか?」と反論してみせた。
バスケットボールはオフェンスのみだけではく、ディフェンスも非常に重要になる。リーグ屈指のシューターを相手に、ブレイザーズが第2戦以降どのような対応をしてくるかが、このシリーズの1つの見所になるのかもしれない。
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