2019.06.08
6月5日(現地時間4日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズが6日(同5日)に行われる「NBAファイナル2019」第3戦を前に、チーム練習を行った。
第2戦で勝利したことで、ウォリアーズはシリーズ戦績を1勝1敗とし、ホームのオラクル・アリーナで2試合を行うこととなるのだが、依然としてベストメンバーで臨むことは厳しい状況にある。
右ふくらはぎの肉離れにより、ヒューストン・ロケッツとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦から欠場を続けているKDことケビン・デュラントは、第3戦の欠場が決定。
チーム練習の場にデュラントの姿はあったものの、「彼はフロアには立っていない。彼が今日、ここに来たのはフィルム・セッションとケガの治療をするため。だが午後にはいくつかメニューをこなす予定だ。第3戦には欠場するが、(復帰に向けて)向上を続けているよ。何か進展があれば、随時更新していくつもりだ」とスティーブ・カーHC。
左ふくらはぎを痛めているアンドレ・イグダーラは第3戦に出場するものの、第2戦で右側の肋軟骨を骨折したビッグマンのケボン・ルーニーはシリーズ絶望。同じく第2戦の第4クォーターに左ハムストリング軽度の肉離れを起こしたクレイ・トンプソンは、現時点で出場できるかどうかは“Questionable(疑わしい)”となっている。
この日のチーム練習でシューティングをしていたトンプソンは、「たぶん、試合前の状態で(出場するかどうかを)決めることになると思う。でも僕個人としては、自分がプレーしていない中で試合を見るのはつらいね。明日のティップオフ前に、もっと良くなっているといいね」とコメント。
その一方で、カーHCは「彼のことだからきっと、『プレーする準備はできてる』と考えているだろうね。彼はどんな時でもそう言っている。トレーニングスタッフが何も心配なくプレーできると判断すれば、(第3戦に)出場するだろう。だがリスクがある場合、今後数日間を治療する時間にあてて、第4戦で出場できるようになるといいね。現状では文字通り“day to day(その日の状況次第)”だ」と慎重な構えを見せている。
トロント・ラプターズとのファイナル第2戦を終えた時点で、トンプソンはステフィン・カリー(平均28.5得点)に次ぐチーム2位の平均23.0得点に5.0リバウンド3.0アシストを記録中。第2戦ではラプターズペースとなる中で高確率にショットを沈めており、勝利には不可欠な存在なのは間違いない。それはトンプソンがシリーズ平均でフィールドゴール成功率52.9パーセント、3ポイント成功率58.3パーセントというすばらしい数字を残していることからも明らかだ。
とはいえ、「僕が出場できるかどうかは彼ら(トレーニングスタッフ)にかかっている。もしどこか痛みがあれば、欠場することになると思う。このシリーズは長くなりそうだし、第3戦に出場したがためにシリーズ全体を欠場することになるくらいに悪化させたくはないからね」とトンプソンは言う。
もし仮にトンプソンが第3戦へ出場できたとしても、ベストコンディションは望めない。そのため、ウォリアーズはカリー、ドレイモンド・グリーン、デマーカス・カズンズを中心に戦っていくことになりそうだ。
特に第2戦で11得点10リバウンドのダブルダブルに6アシスト2ブロックとマルチな成績を残したカズンズは、ラプターズにとって要注意選手と言っていいだろう。
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