2019.09.21
2015年のNBAファイナル制覇から、長期にわたり王朝を築いてきたゴールデンステイト・ウォリアーズ。2018-19シーズンは、2002年のロサンゼルス・レイカーズ以来となる3連覇を目指したが、多くの主力選手たちがケガに苦しむなど疲労はピークを迎え、優勝を逃す結果となった。
シーズン終了後、3シーズンチームに在籍したケビン・デュラントがサインアンドトレードによりブルックリン・ネッツへ移籍。これまでの優勝を支えてきた大ベテラン、ショーン・リビングストン(フリーエージェント)とアンドレ・イグダーラ(メンフィス・グリズリーズ)を放出し、チームの若返りを目指した。左ひざ前十字じん帯断裂から復帰を目指すクレイ・トンプソン、チームのハートとも言えるドレイモンド・グリーンとそれぞれ再契約と契約延長を果たし、トレードによりディアンジェロ・ラッセルを獲得するなど、新シーズンに向けて着々と準備している。
しかし、新たな転換期を迎えるウォリアーズに対し、彼らはもはや優勝を目指せる競争者ではないという意見があるようだ。チームのフランチャイズプレーヤーであるステフィン・カリーは、『NBC Sports Bay Area』のローガン・マードック氏のインタビューを通じて、以下のようにコメントを残した。
「ただ笑ってしまうよ。この頃はあらゆることについて言及する人たちがいるだろうし、それは論争の原因となり得る。僕らは多くのサポートをここまで得て、変えることのできない多くの批判もここまで浴びてきた。彼らの言っていることは異なるものであり、だからこそ僕らが目指しているビジネスとは相容れないものだ」
またカリーは、新たなチームメートたちとどのようにバスケットをしていくかについて、「システムの中で、チームメートをプレーしやすくさせられるかが問題となる。それぞれに異なる強みとケミストリーを兼ね備えていて、そういった異なったスキルセットをハイライトにできるようにするためだ」とコメント。
「形にするためにはやや時間を要するだろうし、ハードワークも必要になってくるだろう。けれど僕が言っているように、このチームには高いIQを持った仲間たちが多くいて、自分たちのすることに対して多くのリーダーシップと探求心を持ち合わせている。だからトレーニングキャンプがスタートさせてその先へ到達すれば、シーズンが進む中で、より向上し続けるというマインドセットを持たなきゃならない」と、来季に向けての展望を語った。
過去5年間、常にNBAファイナルに進出する中で3回の優勝を果たしたことは、ファンの記憶に鮮烈に残ったことだろう。それだけ彼らの残したインパクトは大きかったために、こうして迎えた王朝の転換期を目の当たりにして、再び優勝をできるのかという多くの疑念が生まれているかもしれない。しかし歴史的な数々の記録を残してきた彼らならば、いずれは将来的に頂点へ返り咲く時が来るかもしれない。
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