2019.08.31

レイカーズのフランク・ボーゲルHCがロールプレーヤーとしてのハワードについて言及

ハワードに対して期待を寄せるボーゲルHC[写真]=Getty Images
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「彼がチームにどんなことをもたらすことができるのか楽しみにしている」

 8月31日(現地時間30日)、ロサンゼルス・レイカーズのフランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)が、先日新加入したベテランセンター、ドワイト・ハワードについて口を開いた。

 現地メディア『Spectrum Sports Net』へ掲載された記事の中で、ボーゲルHCは「私は我々が用意した役割を彼がプレーしてくれると自信を持っていることは明らかだ。彼のキャリアの中で、まったく異なる時にレイカーズに来たんだからね」と言及。

 昨季までのキャリア15シーズンの中で、ハワードは2012-13シーズンのみレイカーズでプレー。コービー・ブライアント(元レイカーズ)やパウ・ガソル(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)といったそうそうたる選手たちが名を連ねる中、先発センターとしてプレーしたものの、主力の相次ぐケガもあり、チームとしてかみ合うことなくプレーオフ1回戦敗退。

期待が高かった分、残念な結果に終わったレイカーズ(左からハワード、コービー、メッタ・ワールドピース、ナッシュ)[写真]=Getty Images

 13年夏にフリーエージェント(FA)となったハワードは、ヒューストン・ロケッツへと移籍し、わずか1シーズンでレイカーズを去った。ボーゲルHCは言う。

「最初にレイカーズへやって来た時、彼はNBAの中でも指折りの選手で、本物のスーパースターだった。でも(年月を経て)物事は変わり、彼のキャリアは終盤に差し掛かっている。今の彼は(以前とは)違う人間だし、異なるマインドセットになっている」。

 ハワードはロケッツで3シーズンをプレーしたものの、直近3シーズンはいずれも所属先を変えており、毎晩20得点10リバウンドをもぎ取る支配的なセンターではなくなった。背中のケガにも悩まされており、33歳となった今のハワードに平均20得点10リバウンドを求めるのはさすがに酷だろう。

 ボーゲルHCは今のハワードならば、ロールプレーヤーとしてチームに機能すると見ているようだ。

「我々は今のハワードがこれまでとは異なる役割を受け入れてくれると感じている。彼はそれを理解しているよ。このチームでロールプレーヤーとしてプレーすることに興奮しているし、グループとして我々が成し遂げることができることにワクワクしている。我々としても、彼がこのチームにどんなことをもたらすことができるのか、楽しみにしている」。

 レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスというリーグでも10本の指に入る実力者を擁するレイカーズ。今季はレブロンをポイントガードに据え、シューティングガードにはダニー・グリーン、スモールフォワードにカイル・クーズマ、パワーフォワードにデイビスを配置し、センターにはハワードとジャベール・マギーが入ることとなる。

 その中で、ハワードがペイトエリアのパトロール役としてリバウンドやブロックショットを中心に活躍できるならば、相手チームにとって脅威となるのではないだろうか。

ハワードには身体を張った献身的な働きが期待されている[写真]=Getty Images

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