2019.08.24
7月6日(現地時間5日)、ワシントン・ウィザーズとメンフィス・グリズリーズの2チーム間でトレードが成立し、ドワイト・ハワード(センター)はCJ・マイルズ(フォワード)との交換でグリズリーズへと移籍した。
現地メディア『The Athletic』は10日(同9日)、ハワードが昨季苦しめられてきた背中のケガが完治し、シーズン終了時点から約11キロの減量に成功、現在は制限なくプレーできる状態にあると報じていたのだが、ハワードは今季開幕までにグリズリーズから解雇され、制限なしフリーエージェント(FA)になることが濃厚というのが大方の予想となっている。
キャリア15シーズンを終えたハワードは、211センチ120キロの33歳。キャリア平均34.5分17.4得点12.6リバウンド1.5アシスト2.0ブロックを記録している。通算リバウンド数(1万3,184 本)とブロック数(2,051本)はいずれも現役トップを誇っており、歴代でもトップ20入りするビッグマン。
これまでのキャリアで3度の最優秀ディフェンシブプレーヤー賞(DPOY)に輝いたほか、8度のオールスター、8度のオールNBAチーム、5度のオールディフェンシブチームに選出された実績を残している。
14日(同13日)に『The Los Angeles Times』へ掲載された記事の中で、ハワードは自身の今後について「この先何が起こるのか、僕には分からないね」と口にすると、こう続けていた。
「でも、僕はLAのことが本当に大好きなんだ。今シーズンのステープルズ・センターは盛り上がるだろうね。僕がプレーしていた時も、毎晩騒がしかったよ。あそこの雰囲気はすごいんだ。レイカーズだけじゃなくてクリッパーズもね」。
今夏、レイカーズはアンソニー・デイビス獲得に成功し、レブロン・ジェームズとの超強力タッグを結成。クリッパーズはFAでカワイ・レナード、トレードでポール・ジョージというリーグ指折りの万能戦士を2人も獲得して戦力増強に成功。両チームとも今季は優勝候補に浮上するほどの戦力を有している。
ハワードは2012-13シーズンのみ、レイカーズに所属しており、コービー・ブライアント(元レイカーズ)やパウ・ガソル(現未所属)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)らとプレー。13年夏にFAとなり、ヒューストン・ロケッツへと移籍したのだが、ホームのステープルズ・センターの熱狂ぶりは、1シーズン在籍しただけでも強烈な印象をハワードに与えたという。
今後グリズリーズから解雇されて制限なしFAになった際、ハワードにとってレイカーズとクリッパーズは希望する移籍先候補になることは容易に想像できる。
とはいえ、レイカーズにはデマーカス・カズンズとジャベール・マギー、クリッパーズにはイビツァ・ズバッツとモントレズ・ハレルがいるため、ハワード獲得を狙うかどうかは微妙。
今季開幕後、どちらかが長期離脱する窮地に陥ることがあれば、ビッグマン獲得を狙うだろうが、現時点でレイカーズあるいはクリッパーズがハワード獲得に関心を持っているとは思えない、というのが現状だろう。
健康体を維持し、プレータイムを確保できればハワードは今でも得点とリバウンドで平均ダブルダブルを期待できるビッグマンだけに、獲得を狙うチームが現れても決しておかしくはないはずだ。
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