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今季でキャリア12シーズン目を迎えるライアン・アンダーソンは、一昨季までの2シーズンをヒューストン・ロケッツでプレーし、平均27.8分11.6得点4.8リバウンドを残してきた。
ところが昨夏、アンダーソンは優勝候補のロケッツから再建中のフェニックス・サンズへとトレードで移籍。今年2月にはトレードでマイアミ・ヒートへと移籍を経験。昨季は25試合(うち先発は8試合)の出場に終わり、平均得点はキャリアワーストとなる2.5得点と不発に終わった。
今年7月にヒートから解雇されたアンダーソンは、フリーエージェント(FA)となり、今季の所属先がなかなか決まらなかったものの、最近になってロケッツと年俸が部分保証の契約を結び、トレーニングキャンプに参加している。
アンダーソンは208センチ108キロのパワーフォワードで、3ポイントシュートに秀でた“ストレッチ4”タイプのベテラン。リバウンド面では奮闘するものの、ディフェンス面は難を抱えており、一昨季のプレーオフではPJ・タッカーに出番を完全に奪われてしまい、平均出場時間はわずか8.6分に終わっていた。
それでも、アンダーソンは古巣ロケッツに復帰できたことを好意的に受け取っているという。9月29日(現地時間28日)に地元メディア『Houston Chronicle』へ掲載された記事の中で「昨シーズンの自分から立ち直りたいんだ」と切り出し、自身の現状についてこう続けている。
「昨シーズンはタフな1年間だった。何が起こるかなんて想像できなかった年だったんだ。ベテランチームから若手ぞろいのチームへと移籍し、チームとしてのアイデンティティーを構築しなければならなかった。でも今は、(ロケッツという)アイデンティティーが確立されたチームに戻ることができてすごくいい感じさ。僕はこのチームのアイデンティティーを知っているし、どんなゴールを掲げているかも分かってる。だから再びこのチームに戻ってくることができて本当にうれしい。この先どうなるかなんて予想できないけど、ここでプレーすることができて、僕はすごく幸せなんだ」。
とはいえ、ロケッツとの契約は部分保証であり、アンダーソンが開幕ロースター入りすることが約束されているものではない。
パワーフォワードのポジションには、タッカーを中心にギャリー・クラークやアイザイア・ハーテンスタイン、アンソニー・ベネットがおり、トレーニングキャンプとプレシーズンの期間でサバイバルレースが展開されることとなる。
「(NBAというのは)ワイルドなビジネスだし、すばらしいビジネスでもある。そして美しいゲームが展開されているんだ。僕は幸運にも、12年間このリーグでプレーすることができている。まばたきするだけですぐに時間が過ぎてしまうくらい、ワイルドな世界なんだ」と語るアンダーソン。
31歳のベテランには豊富な経験があるものの、開幕ロースターに名を連ねるためには昨季不振に終わった3ポイント(成功率22.5パーセント)の精度を取り戻し、チームディフェンスにアジャストしていくことがカギとなりそうだ。
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