2019.11.21
今年のドラフト1巡目全体2位でメンフィス・グリズリーズに指名されたジャ・モラントは、ルーキーシーズンから早速先発ポイントガード(PG)として起用されることが確実視されている。
190センチ79キロのモラントは、ここまでプレシーズンゲームで3試合出場しており、平均20.7分9.7得点3.0リバウンド7.7アシストをマーク。レギュラーシーズンではないものの、平均2.0本のターンオーバーで約8本のアシストはルーキーとして申し分ない数字と言っていい。
フィールドゴール成功率40.7パーセント、3ポイント成功率0.0パーセントと、ショットの精度には苦しんでいるものの、随所に才能あふれるプレーを見せており、新生グリズリーズの象徴として期待が膨らんでいる。
今季からグリズリーズの指揮官に就任したテイラー・ジェンキンズHC(ヘッドコーチ)は、10月17日(現地時間16日)に『The Athletic』へ掲載された記事の中で、モラントをこのように評している。
「彼が持つスピードと身体能力は間違いなく目立っている。だが私にとって、パサーとしての彼が持つゲームセンスも同様に際立っていると思うね。彼はチームメートたちがコートのどこにいるのかを把握しているし、トラブルに陥った時にパスで打開する際、どこへパスをさばけばいいのかも分かってるんだ」。
抜群の身体能力を持つモラントは、まるでカイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)のようなボールハンドリングで相手ディフェンダーを交わしてフィニッシュまで持ち込むことができるだけでなく、いとも簡単に360度ダンクを繰り出すことができる。
「彼はどうやってリムへと持ち込むことができるかを知っている。特にチェンジオブペースは驚異的だ。今後、彼は選手として向上を続けていくだけ。コーチングスタッフらによってコントロールされた中でプレーしているけど、数多くのことをこなしてくれているよ。これは誰かが教えられることではないんだ」とジェンキンズHCが絶賛。
先発センターを務めるヨナス・バランチュナスは、今夏プレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)となったのだが、1,700万ドル(約18億3,600万円)という高額年俸ではなく3年4,500万ドル(約48億6,000万円/年平均1,500万ドル)という長期契約を選んだ。
それはほかでもない、モラントがチームに加入するからだったと言うほど、この新人PGが持つポテンシャルは限りなく高い。
先発PGとして、長いプレータイムを得ることが予想されるモラントは、レギュラーシーズン開幕後もリーグへ強烈なインパクトを与えることができるのではないだろうか。
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