2019.11.13
10月24日(現地時間23日)、ワシントン・ウィザーズとダラス・マーベリックスの開幕戦が、マブスのホームであるアメリカン・エアラインズ・センターにて行われた。この日、田臥勇太(当時フェニックス・サンズ/現宇都宮ブレックス)と渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)に続き、日本人3人目となるNBAデビューを果たしたウィザーズの八村塁はスターターを務め、前半からチームの主力として果敢に攻撃を仕掛けていった。
試合序盤、八村は221センチのクリスタプス・ポルジンギスとマッチアップ。203センチの八村にとって、サイズのミスマッチはありながらも、フィジカルで対抗する。ディフェンスでは徹底してシュートチェックしていき、第1クォーター残り9分24分、遂に得点のチャンスを迎えた。エースのブラッドリー・ビールのロングパスを受け取りながらダンクポジションへ飛び込むと、ディフェンス2人に対して、ポンプフェイクからゴール下のシュートを力強くねじ込み、キャリア初得点をマークした。さらには得意のミドルレンジからジャンパーを2本沈めるなど、プレーに迷いは見られない。対するマブスは、ルカ・ドンチッチが多彩なスコアリングスキルを披露するなどしてチームをけん引し、ウィザーズを突き放して48-62とリードして前半を終えた。
迎えた後半、マブスはドンチッチに加えてポルジンギスも3ポイントシュートを決めていくなど、さらに突き放しにかかる。八村はオフェンスでマークマンをスイッチさせ、ミスマッチを作り出し、ポストアップから1対1を仕掛けた。しかし守備でも活躍を見せるポルジンギスにブロックされるなど、ウィザーズは苦しい時間帯が続く。第4クォータースタートの時点で68-91と23点差をつけたマブスに対し、ウィザーズはビールやジョーダン・マクレーらの3ポイントもあり点差を縮めていく。八村はオフェンスリバウンドにも積極的に参加していくと、同クォーター残り2分10秒にリバウンドを手にし、この時点で12得点10リバウンドと、“ダブルダブル(2部門で2ケタを記録すること)”を達成。タイムアウト明けに、左コーナーからゴール下へ飛び込み、ショットも沈めて7点差まで詰め寄ったが、最終的に100-108とマブスが勝利した。
勝利したマブスは、ドンチッチが34得点9リバウンド3アシスト、ポルジンギスが23得点4リバウンド1スティール1ブロック、ジャスティン・ジャクソンが10得点4リバウンド、ドリアン・フィニー=スミスが10得点8リバウンドを記録。
敗れたウィザーズは、ビールが19得点6リバウンド9アシスト、トーマス・ブライアントが14得点11リバウンド、モリッツ・ワグナーが13得点、マクレーが11得点5リバウンドをマーク。そして素晴らしいデビュー戦を飾った八村は、約25分の出場で15本中7本のシュートを沈め、最終的に14得点10リバウンド(オフェンスリバウンド4本含む)の“ダブルダブル”を達成した。
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