2019.11.11

得点王争いで今季もリーグトップを爆走するジェームズ・ハーデンが猛威を振るう

今季も驚異的なオフェンシブプレーヤーとして君臨するハーデン[写真]=Getty Images
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昨季を上回るスコアリングショーを演じ、NBA史上4人目の快挙を達成

 ジェームズ・ハーデンラッセル・ウェストブルックという“MVPデュオ”を擁するヒューストン・ロケッツは、11月11日(現地時間10日)終了時点でウェスタン・カンファレンス3位の6勝3敗。

 得失点差は+1.4点ながら、3点差以内に終わった試合で2戦負けなし。勝率5割未満のチーム相手に6勝1敗と、取りこぼしなく勝利を収めており、現在3連勝中と好調だ。

 もっとも、この3連勝における最大の勝因は、リーグ最高級のオフェンシブプレーヤー、ハーデンの爆発だろう。

今季もハーデン自慢のステップバックスリーは健在[写真]=Getty Images

 ハーデンは直近3試合で44得点(10リバウンド6アシスト)、36得点(13アシスト3スティール3ブロック)、42得点(10リバウンド9アシスト)と猛威を振るっており、現在平均37.1得点と、昨季(平均36.1得点)を上回る驚異的なスコアリングショーを続けている。

 とはいえ、今季のハーデンは9試合を終えてフィールドゴール成功率39.4パーセント、3ポイント成功率30.0パーセントと、いずれもキャリアワーストのペースであり、シュートタッチは決して良くはない。

 それでも、3ポイント成功数はリーグトップの平均4.3本を記録しているほか、フリースローは全試合で11本以上獲得しており、試投数(平均15.2本)と成功数(平均13.7本)でもリーグ首位に立っている。

 10日(同9日)に行われたシカゴ・ブルズ戦では、第1クォーターにフィールドゴール7投中5本(うち3ポイントは5投中4本)もミスしていたのだが、第2クォーター以降でフィールドゴール20投中10本、3ポイントは14投中8本も成功。

「俺はシュート力に自信を持ってる。これまでのワークアウトで築いてきたことで手にしたんだ。これが俺のマインドセットなのさ」と明かしたハーデンは、ブルズ戦で今季最多となる9本の3ポイントを決め、成功率47.4パーセントでも今季ベストをマークしている。

 ハーデンは9試合で計334得点を記録しているのだが、『StatMuse』によると、NBA史上、シーズン最初の9試合でこの数字を上回った選手は3人しかいないという。

 その3選手がウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか/3度)、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか/2度)、リック・バリー(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)ということからも分かるとおり、ハーデンは今季も歴史的なスコアリングショーを演じていることは間違いない。

ブルズ戦ではマッチアップ相手をあざ笑うかのようにショットを沈めたハーデン(右)[写真]=Getty Images

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