2019.12.31

大ケガを乗り越えて成長したローズを、彼のルーキー時代の先輩が称賛「ジェイソン・キッドのようだ」

幾たびの大ケガを乗り越えて進化を果たしたローズ[写真]=Getty Images
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大ケガから進化を続けるローズ

 2010-11シーズン、NBA最年少である22歳6ヶ月でシーズンMVPを受賞したデリック・ローズ。当時はシカゴ・ブルズに所属し、鋭いドライブと驚異的な身体能力から放たれるダブルクラッチで多くのファンを魅了し、若くしてリーグを代表するスター選手となった。しかしその後は幾たびの膝の大ケガを負い、以前のような爆発的なパフォーマンスを披露することが難しくなった。

 ブルズからニューヨーク・ニックスへトレードされた際は故郷のチームを退団しなければならないことに涙を流し、一時は引退の噂もささやかれた。だがそこからチームを転々としながらも今季はデトロイト・ピストンズと2年契約を交わし、現在はチームのシックスマンとして活躍している。

 『The Boston Globe』によると、ローズは自身のルーキー時代のチームメートだったドリュー・グッデン(元ワシントン・ウィザーズほか)から、自分の変化についてコメントされたことを明かした。グッデンは「君はジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)のようになっていきそうだね、16年か17年プレーしているような感じに」と、NBAを代表するポイントガードと比較し、コメントしたそうだ。「なぜなら君は試合を変えていて、効果的になっているからだよ」と、ローズの成長に言及した様子。

 かつての先輩から評価を受け取ったローズ本人は、「彼の言葉を耳にする時、それが意味することはとても多い。僕は何か正しいことをしていて、決してそこで終わることなく、次の世代へ繋げていけるように青写真を作り上げていかなきゃならない」と語る。「それを通して自分はやれるということを、自分のメンタリティや物事の見方というものを変化させるチャンスがあるというように」とつづった。

 輝かしい全盛期から一変、選手生命を脅かす数々の大ケガと戦い続けたローズ。だがここまで決して諦めずに結果を残してきた彼の姿こそが、今でも多くのファンを魅了する理由なのだろう。たとえ苦境に立たされても、活路を模索して自分を変化させればチャンスは訪れることを、ローズは次の世代に伝えたいのかもしれない。

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