2020.04.20
オールスターブレイク明けの初戦となった2月21日(現地時間20日、日付は以下同)のブルックリン・ネッツ戦で、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)は19投中18本のフリースロー成功を含むゲームハイの39得点をたたき出し、112-104でシクサーズを勝利へと導いた。
ビッグマウスとしても知られるオールスタービッグマンは、ネッツ戦後に「この世界におけるベストプレーヤーはこの俺だ」と宣言。ところが、23日のミルウォーキー・バックス戦では、ヤニス・アデトクンボら屈強なビッグマンたちの前にフィールドゴール18投中成功わずか5本の計17得点に終わり、チームも98-119で惨敗。
ギリシャ出身のアデトクンボと、カメルーン出身のエンビードはコート上で好勝負を毎回演じており、アデトクンボはエンビードのライバルと言ってもいい存在。今年のオールスタードラフトでも、アデトクンボは真っ先にエンビードを指名していた。
シクサーズ戦でいずれもゲームハイとなる31得点17リバウンドに8アシストの大暴れを見せたアデトクンボは、24日に『NBA.com』へ掲載された記事の中で、エンビードの“ベストプレーヤー宣言”に対するコメントをスティーブ・アシュバーナー記者から求められ、こう切り返していた。
「君は自分の仕事をしようとしてるのは分かってるよ。君は僕に何か言ってほしいんだろうけど、(言ったら)バズるだろうし、彼もそれを見ると思う。で、また新たなバトルに発展するのさ」。
バックスとシクサーズの試合は4月8日に組まれているのだが、両チームはプレーオフで激突する可能性もあり、もしかするとNBAファイナル進出をかけたイースタン・カンファレンス・ファイナルになるかもしれない。
それだけに、アデトクンボはメディアを通じた好敵手への挑発を避けたのだろう。ただ、コート内だけでなく、コート外におけるエンビードについて自身の見解を口にしていた。
「僕はジョエルが最高のヤツなんだと感じてるよ。もちろん、コートに出た時はできるだけハードにぶつかっていく。でもコート外であれば、僕は彼の個性が好きなんだ。地に足のついた、フレンドリーで気取らないヤツだからね」。
NBAを代表するビッグマンとなったアデトクンボとエンビード。イーストを代表する選手であり、リーグ全体で見てもトップレベルの実力者だけに、両選手には今後も切磋琢磨してほしいところだ。
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