2021.03.22
昨年のドラフト1巡目全体3位でニューヨーク・ニックスから指名されたRJ・バレットは、ここまで56試合(うち先発は55試合)に出場して平均30.4分14.3得点5.0リバウンド2.6アシスト1.0スティールと、まずまずの成績を残している。
3月20日(現地時間19日、日付は以下同)に『ClutchPoints』へ掲載された記事内で、バレットは今季のルーキーでオールスター入りするポテンシャルを秘める7選手のうちの1人として紹介されており、ルーキー全体で見れば上位に入る好選手なのは間違いない。
とはいえ、現時点では得点がペイントエリア中心で、リング下ではフィールドゴール成功率56.8パーセントという確率を誇る一方、近距離、ミドルレンジ、ロングレンジにおけるショット成功率はいずれも30パーセント未満。3ポイントこそ32.0パーセントを残しているとはいえ、ショットの精度を高めることが今後に向けた課題となる。
23日に地元メディア『The New York Post』へ掲載された記事の中で、ニックスの将来を担う19歳のルーキーについて、とあるNBA関係者はこう評していた。
「彼は今後、有能な選手になっていくだろう。オールスター入りして、バスケットボール殿堂入りするかって? それはおそらくない。だがオールスターゲームに複数回選ばれるポテンシャルはある。クリス・ミドルトン(ミルウォーキー・バックス)のようにね」。
昨年のドラフト前の時点で、『NBADRAFT.NET』はバレットとの比較対象として、ミドルトンとダニー・グレンジャー(元インディアナ・ペイサーズほか)を挙げていただけに、ミドルトンとの比較は的を射ていると言っていいのかもしれない。
198センチ91キロのバレットに対して、ミドルトンは201センチ100キロとビルドアップしたような体格であり、シューティングガードとスモールフォワードをプレーするスイングマンというポジションも似ている。
もっとも、バレットが2年連続でオールスターに選出されているミドルトンへ追いつくことができるかどうかは現時点で微妙だ。ミドルトンはあらゆるフェイクとフットワークを駆使し、マッチアップ相手が目の前にいようと、自分のタイミングでお構いなしにショットを沈めるスキルが備わっており、ディフェンス面でも平均以上の働きが期待できるからだ。
バレットが今後キャリアを重ねていくうえで、ミドルトンのように滑らかなステップバックやフェイドアウェイ、プルアップジャンパーといったスキルを磨き、コート上のどこからでもリングを射抜くことができるシュート力を身につけることができれば、オールスター入りも夢ではないだろう。
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