2020.05.18
今季開幕前、ロサンゼルス・クリッパーズはカワイ・レナードとポール・ジョージというリーグトップレベルのウイングの獲得に成功。一躍優勝候補に名乗りを上げたわけだが、ここまでの成功に大きく関わってきたのがジェリー・ウェストだ。彼は2017年にクリッパーズのコンサルタントに就任し、さまざまなトレードで優秀なロールプレーヤーや複数の将来の指名権を獲得し、サラリーキャップを確保するなど、球団の改革に着手してきた。
過去にはゴールデンステイト・ウォリアーズのコンサルタントとして、2016年の夏にケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)をチームへ勧誘し、ウェストはウォリアーズ在籍中に2度の優勝を達成。ロサンゼルス・レイカーズではゼネラルマネージャーとして、ドラフト前にコービー・ブライアント(元レイカーズ)の才能をいち早く見抜くなど、数多くの偉業を成し遂げてきた存在である。
フロントの一員としての輝かしい功績が非常に有名なウェストだが、NBAのロゴのモデルになった人物でもあり、現役時代はレイカーズを代表するスコアラーだった。主に1960年代に活躍し、1972年にウィルト・チェンバレン(元ウォリアーズほか)と悲願の優勝を経験。流麗かつ正確無比なプルアップジャンパーで得点を量産し、NBAで唯一敗戦したチームからファイナルMVPに選ばれた選手でもあった。
ウェストはNBAにおける偉大な人物の1人であるが、『SLAM』は公式ツイッターにて、「今日のNBAにおいて、ジェリー・ウェストはどのくらいのアベレージを残すか?」という内容を投稿。それに対し、レイカーズのレブロン・ジェームズは自身のツイッターにて、自身の見解を以下のように示した。
「彼は点取り屋であり、パスも抜群に優れていた。オフ・ザ・ボール(キャッチ&シュート)も、オン・ザ・ボール(プルアップ)もこなしていたと思う。そして得点を取り、フリースローも決めていただろう。おそらく平均24得点から27得点8アシストをマークしていたんじゃないかな」
現在81歳と高齢でありながらも、現役時代から持ち続ける闘争心を胸に秘め、クリッパーズでの球団初優勝を目指しているウェスト。今回レブロンが触れたように、引退した名選手にフォーカスして色々と空想にふけることも、NBAの楽しみ方の1つかもしれない。
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