2020.05.18

元レイカーズのパウ・ガソルがファイナルでレブロンと対戦する可能性があったことについて語る

ガソルはレイカーズ在籍時、2009年と2010年のファイナルで2連覇を達成した[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

ファイナルでレブロンとの対戦を望んでいたガソル

 2007-08シーズンの途中、それまで所属していたメンフィス・グリズリーズからロサンゼルス・レイカーズへとトレードで移籍したパウ・ガソル。当時はコービー・ブライアント(元レイカーズ)を中心としたチームであり、彼はすでに3連覇を経験していたのにも関わらず、さらなる優勝を渇望していた。そこへガソルが加わり、当時チームに導入されていたトライアングル・オフェンスに見事にフィットすると、のちにレイカーズは2009年と2010年のファイナルで連覇を達成していくことになる。

 レイカーズが最後にチャンピオンシップに輝いてからちょうど10年の月日が流れる。現役引退は表明していないものの、現在はポートランド・トレイルブレイザーズのコーチングスタッフとして活躍しているガソルは、『ClutchPoints』をとおして当時について振り返ったそうだ。2009年はオーランド・マジック、2010年ではボストン・セルティックスとそれぞれファイナルで対戦したレイカーズ。ガソルはその時のファイナルで、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)率いるクリーブランド・キャバリアーズと激突していた可能性について言及した。

「可能性はあったんだ。でもボストンはより強いチームだったし、当時はオーランドもクリーブランドより強力なチームだったから、それは実現しなかった」とコメントしたガソル。事実キャブスは2008-09シーズンは66勝16敗を記録するも、プレーオフのカンファレンス・ファイナルでマジックに2勝4敗で敗戦。2009-10シーズンは61勝21敗を記録したが、カンファレンス・セミファイナルにてセルティックスに2勝4敗で敗戦している。

写真は2016年。ファイナルで激突する可能性があったレブロン(左)とコービー(右)[写真]=Getty Images


「そうしてレブロンは最終的にマイアミ(ヒート)へと移籍した。僕は2011年のファイナルで彼と対決することを望んでいたんだ」と、レイカーズが3連覇を目指していた2010-11シーズンを振り返るガソル。「けれど僕らは正しいマインドを持たず、それを果たすための正しい場所に位置していなかった。僕らはうまくいかなかったが、ダラス(マーベリックス)はやってみせたんだ」と語る。そのシーズンのレイカーズはそれまで3シーズン連続でファイナルに進出していた疲労もあり、ケミストリーも不安定であった。そうして最終的にカンファレンス・セミファイナルにて、マブスにスウィープ(4連敗)を喫し、2011年はマブスがヒートとのシリーズを制して優勝を果たしている。

 もしレイカーズか、あるいはレブロンが所属していたチームのどちらかが当時敗戦せずに勝ち進めていれば、いずれかのファイナルでコービーとレブロンの世紀のマッチアップが実現していたかもしれない。だが今シーズンのレブロンは非常に慕っていたコービーの意思を引き継ぎ、優勝を目指してチームを力強くけん引している。歴史に残ったであろうシリーズは実現はされなかったが、レブロンはレイカーズでこの先また違った素晴らしい未来を切り拓いていき、新たな歴史を築き上げてくれるだろう。

コービー・ブライアントの関連記事

BASKETBALLKING VIDEO