2020.05.15
シカゴ・ブルズが最後に優勝した1997ー98シーズンを追跡したドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』の配信がスタートして約2週間。マイケル・ジョーダンやスコッティ・ピペン(共に元ブルズほか)、デニス・ロッドマン(元デトロイト・ピストンズほか)といった主要選手たちのエピソードが話題を呼んでいる。
そんな中、現役トップの実績を誇るレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が「もし1990年代でプレーしていても、問題なくプレーできるのでは?」という意見が出ている。
だがジョーダンに次ぐリーグNo.2と評されたピペンの立ち位置にレブロンが入り込むことを、ロッドマンが『ESPN』を通じて拒んだ。5月8日(現地時間7日)に同メディアへ掲載された記事の中で、ロッドマンはピペンの功績についてこう話していた。
「彼はポイントフォワードというポジションに革命を起こしたんだ。今現在、そう呼ばれているヤツらはスコッティに感謝すべきだ。ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)のようなヤツは『彼が俺たちのためにやってきたことを見てくれよ』と言うべきだね。スコッティはボールハンドリングができたし、ショットを放ち、ディフェンスも、リバウンドもできる男だったからな」。
90年代中盤に入り、グラント・ヒル(元ピストンズほか)やアンファニー“ペニー”ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)といった2メートルを超える身長でボールハンドラーをこなし、得点・リバウンド・アシストと3拍子そろった選手が出てきたものの、ピペンの功績は抜きん出ていたとロッドマンは指摘。
そして「もしレブロンが90年代にプレーしていようと、俺はスコッティ・ピペンがマイケルに次ぐ2番目にベストなプレーヤーだと言うだろうね」と主張した。
フィジカルコンタクトの激しかった90年代にレブロンがタイムスリップしてコートに立ったとしても、心技体にリーグ屈指のバスケットボールIQが備わった“キング”ならば、ベストプレーヤーの1人として認知されたことだろう。
だがロッドマンはキャリアの中で数々の試練を乗り越え、6度の優勝を達成した元チームメート、ピペンがキャリアの中で残してきた功績を高く評価していた。
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