2020.09.24

1勝3敗の窮地に陥ったセルティックスのジェイソン・テイタム「受け入れられない」

ヒートとのシリーズ第4戦の前半で無得点に終わったテイタム[写真]=Getty Images
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前半無得点に終わったテイタムは「もっといいプレーをしなければならなかったから、そうしようとやったんだ」と奮起して後半に28得点も一歩及ばず

 9月24日(現地時間23日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとマイアミ・ヒートによるイースタン・カンファレンス・ファイナル第4戦は、ヒートが112-109で制してシリーズを3勝1敗とし、2014年以来のNBAファイナル進出へ王手をかけた。

「今夜ヒーローがショットを決めたことは、ゲームに違いをもたらした。ジミーも終盤ですばらしかった。アデバヨもいつものプレーを見せていた。ドラギッチはいくつかビッグプレーを決めていた。だがヒーローはありえないくらい調子が良かった。彼にとって、今夜はリムが海のように広く見えたに違いない」。

 セルティックスのブラッド・スティーブンズHC(ヘッドコーチ)がこの試合を総括するうえで、ヒートの新人タイラー・ヒーローがゲームに与えたインパクトは強烈だった。

 それもそのはず、ヒーローはベンチスタートながらフィールドゴール成功率66.7パーセント(14/21)、3ポイント成功率50.0パーセント(5/10)、フリースロー成功率100.0パーセント(4/4)と大当たりを見せ、ゲームハイの37得点に6リバウンド3アシストで勝利の立て役者となったからだ。「いい気分だね。まだやるべきことはたくさんある。でも僕らは3勝1敗になったんだ」とヒーローはシリーズ突破に王手をかけたことを喜んでいた。

 ヒートではジミー・バトラーが24得点9リバウンド、ゴラン・ドラギッチが22得点2スティール、バム・アデバヨが20得点12リバウンド2スティールを残したものの、ヒーロー(20歳)は20歳以下の選手としてプレーオフで30得点以上をたたき出した史上4人目の選手になったのだから驚くほかない。

「俺はタイラーが何をやっても驚かないね」とアデバヨは言うが、エリック・スポールストラHCは「彼はものすごい競争的であり、謙虚さも備わっている」と切り出し、こう続けた。

「彼には自信がある。並外れた大胆不敵さも備わっている。でも彼には謙虚さがあり、教えがいがあって、このチームのベテラン陣からメンターシップを受け継いでいる。我々が勝ち進むにつれて、彼はますます自信を増しているよ」。

第4戦では20歳の新人ヒーローがゲームハイの37得点と大暴れ[写真]=Getty Images

 一方、セルティックスではジェイソン・テイタムが28得点9リバウンド4アシスト3ブロック、ジェイレン・ブラウンが21得点9リバウンド、ケンバ・ウォーカーが20得点5アシスト、ゴードン・ヘイワードが14得点7リバウンド、マーカス・スマートが10得点11アシストを残すも、1勝3敗で後がなくなった。

「俺はアグレッシブさが足りなかった。前半に点を取ることができなかったんだ。これは受け入れられないこと。もっといいプレーをしなければならなかったから、(後半に入って)そうしようとやったんだ」。

 チームトップの28得点を奪ったテイタムだが、前半はフィールドゴール6本を全てミスする乱調でまさかの無得点。レギュラーシーズンを含めて、キャリア3年目のオールスターフォワードがハーフで無得点に終わったのは初。

 後半でフィールドゴール成功率62.5パーセント(10/16)、3ポイント成功率57.1パーセント(4/7)、フリースロー成功率100.0パーセント(4/4)を決めて28得点を奪ったのだが、チームを勝利へと導くことはできず。

 26日に行なわれるシリーズ第5戦は、「俺たちは完璧なゲームをしなきゃならない」とテイタムが語ったように、セルティックスにとって絶対に負けられない一戦。

「勝つか(負けて)家に帰るかの状況だ。できれば(この試合の)始めからそういう気持ちでプレーできていればよかった。その責任は俺にあると思う。(オフェンスとディフェンスの)両エンドで最初からもっといいプレーをしなきゃいけない」。

 セルティックスのエースは紛れもなく22歳のテイタムだ。はたして、セルティックスのオールスターフォワードはシリーズを長引かせることができるのか。試合開始から要注目の展開となるに違いない。

第4戦の後半で見せたようなスコアリングショーを第5戦でも持続できるか?[写真]=Getty Images