Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
激動の2020-21シーズンが終了して、はや1カ月。毎日、トッププレーヤーたちのアグレッシブな姿を見ていたからか、オフシーズンはどこかぽっかりと穴が開いた気分になる。
振り返ってみると、従来とは異なるホーム&アウェーのないバブル開催のNBAは、中断を挟む不規則なスケジュールやコート環境の違いもあいまって、発見も少なくなかった。オールシーディングゲームのファーストチームやセカンドチームに、チャンピオンチームのロサンゼルス・レイカーズの選手は選出されていない。平均37.6得点で堂々のMVPに輝いたデイミアン・リラード(ポートランド・ブレイザーズ)、無傷でバブルを去ったデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)、早くもスターの仲間入りを果たしたルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)はバブルで圧倒的な存在感を示し、さらにはTJ・ウォーレン(インディアナ・ペイサーズ)、カリス・レバート(ブルックリン・ネッツ)など、新たな才能の開花を目の当たりにした。
しかし、コートで注目の的となったのはスーパープレーだけではない。ことスニーカー好きは、持ち込みが限られたなかで選手たちが着用するシューズにも目を光らせたことだろう。
『The Undefeated』は、シーズンのプレイバック企画として、NBAのオール・バブル・スニーカーチームをピックアップ。以下では、彼らが選んだファーストチームをご紹介していく。
「コロナの自粛期間中、人生で最もたくさんのシューズを購入したよ」、タッカーはバブル入り直前にこう語った。また、バブルでも空き時間を見つけてはeBayでスニーカーを買い漁っていたのだとか。
タッカーが披露してくれたモデルのなかから1足を選ぶとすれば、やはりナイキ『コービー 5』だろう。こちらの一足は、タッカーのプレーヤーエクスクルーシブ(PE)。独特な配色は、何万足ものスニーカーを見てきた同選手ならではの色彩感覚だ。
ポールは、スニーカーカスタマイザーの「Nomad Customs」とコラボレーションし、Jordan CP3.XIIのカスタムモデルを制作。シューズには各大学のチームカラーとロゴを落とし込み、警察官に複数回銃撃を受け死亡したブリオナ・テイラーのハッシュタグと“Can’t Give Up Now…”のスローガンを手書きで添えていた。
“Zoo”または“Welcome to the Zoo”と呼ばれるこちらのモデルは、テイタムが子供の頃に訪れたセントルイス動物公園の記憶から着想を得ている。ナイキではお馴染みのアニマルパターンをまとい、シュータンにはテイタムのJTロゴをセット。また、シュータンの裏側には息子、デュースの名前が刺しゅうされている。
ADはコービーのモデルについて「レイカーズの選手だけではなく、リーグ全体が彼の靴を履き、ナイキがレガシーを継承することは素晴らしいことです。僕もコービーのレガシーをできる限り長く、受け継いでいきたいですね」とコメント。きっと彼の思いは優勝報告とともに、天国のコービーへと届いているはずだ。
そんなマレーは『D Rose 1』や『Dame 5』など、アディダスのシグネチャーで試合に望む姿が印象的だった。なかでも、激闘を繰り広げたユタ・ジャズとのゲーム6で着用した『プロモデル 2G』のカスタムVer.は、警察官により命を奪われたブリオナ・テイラーとジョージ・フロイドにトリビュート。メディアセッションでは最初の約2分間、このシューズを椅子に置き、マレーは一言も言葉を発することはなかった。
文=Meiji
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