2020.12.25

現役NBA選手の大型スニーカー契約ランキング トップ5

それぞれのブランドと巨額の契約を結ぶ5人の選手[写真]=Getty Images

 NBAの醍醐味はオンコートにとどまらない。選手のSNSやPodcast、YouTubeチャンネルはもちろんのこと、慈善活動にゴシップなど、試合以外のエッセンスを包括的に追いかけることで、楽しみは何倍にも増す。

 また、スニーカーもNBAとは切っても切れない関係だ。著名ブランドの新作発表時には、NBA専門誌やスニーカーメディアがこぞって取り上げ、リリースの盛り上がりを後押しする。

 ただ、ブランドと大型契約を締結できるのは、リーグでも一握りのエリートのみである。ブランドの広告塔としてキャンペーンの顔となり、自身の名を冠したシグネチャーモデルをリリースするスター選手は、球団との契約に匹敵するほど高額な契約金を手にすることができる。

 そこで、以下ではビッグディールを結ぶ現役選手トップ5をご紹介。言わずと知れたスターたちは一体、年間いくらを手にしているのだろうか。

■1位 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)


契約ブランド:ナイキ
契約期間・契約金:生涯/約1035億円

『MarketWatch』やスポーツライターのブライアン・ウィンドホルストによると、レブロンはデビュー前、アディダスから6000万ドル(約62億円)、ナイキから8700万ドル(約90億円)、そしてリーボックから1億1500万ドル(約119億円)のオファーを受け取っていたと言われている。

 しかし、リーグを支配し、オフコートのビジネスにも積極的なキングは最終的にナイキを選び、2015年に同社の歴史上初となる生涯契約を締結。ナイキは当時「彼は当社のビジネスやブランド、株主にこれ以上にない価値をもたらしてくれます。彼とのビジネスは現役中はもちろん、その先の未来でも成長すると確信しております」とコメントしており、その契約金は10億ドル(約1035億円)以上と報じられた。なお、『RADIO.COM』は、同契約金を1年単位に換算すると、年間3200万ドル(約33億円)を受け取ると算出している。

■2位 ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)


契約ブランド:ナイキ
契約期間・契約金:10年/約300億円

 スコアリングモンスターは、2014年にナイキと新契約を結んだ。詳細は10年3億ドル(約310億円)という同社ではレブロンに次ぐビッグディールであり、これは以前の契約内容6年6000万ドル(約62億円)を大幅に更新するものだった。

 デュラントのビジネスパートナー、リッチ・クレイマン曰く、KDのシグネチャーモデルは北米よりも中国圏での売上が根強いという。アジアでのマーケット拡大を目論むナイキ社にとって、デュラントはこれ以上にないビジネスパートナーであり、広告塔と言える。

■3位 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)


契約ブランド:アンダーアーマー
契約期間・契約金:11年/約228億円

 ステフィン・カリーとアンダーアーマーのペアの登場は、ナイキの独壇場だったスニーカーゲームに一石を投じた。一人の少女から受け取った手紙に対して、ブランドと密に話し合いを行いながらベストな解決策を導きだすなど、女性アスリートの支援にも熱心なカリーは、バスケットボールの世界で新たなコミュニティと価値観を生み出そうとしている。

 カリーとアンダーアーマーのスニーカー契約は、11年2億2000万ドル(約228億円)というもの。しかし、カリーは最近、自身の名を冠したカリー・ブランドを立ち上げており、これを機に契約内容が見直されていれば、ブランドから受け取る金額はそれ以上になると思われる。

■4位 ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)


契約ブランド:アディダス
契約期間・契約金:13年/約207億円

 ロケッツとの関係悪化、そして移籍問題が未だ解決しないハーデンだが、実力は折り紙つき。3年連続の得点王はデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)やデリック・ローズ(デトロイト・ピストンズ)と並ぶアディダスの広告塔であり、一刻も早くコートに帰ってくることが期待されている。

 ハーデンの現契約は、2015年に結ばれたもので、アディダスにとっては上記の選手らを凌ぐ超大型契約だった。当時、ハーデンはナイキとの契約下にいたが、シグネチャーの提供はなく、お世辞にも優秀なモデルとは言えないシューズを履かされていた。しかし、同選手は、アディダス移籍にともない待望のシグネチャーを獲得し、そして誰もが認めるスターへと成長を遂げた。

■5位 ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)


契約ブランド:ジョーダン ブランド
契約期間・契約金:7年/78億円

 デューク大学時代から“怪物”と称されていたザイオン。ノースカロライナ大学との伝統の一戦では、販売サイトのチケット最安値が約28万円という法外な値段を記録したこともある。

 バスケットシューズ界の新勢力が熱心にオファーをするなか、デビュー前からレブロン以来の期待値があったザイオンとの契約に成功したのは、ジョーダン ブランドだった。『Forbes』のレポーターによると、その契約金は7年7500万ドル(約78億円)で、NBAのルーキーレコードを更新。しかし『ESPN』によれば、プーマは年間1500万ドル(約16億円)、リーニンは1900万ドル(約20億円)と、ジョーダン ブランドを凌ぐオファーを提示していたようだ。

文=Meiji

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