2021.05.15

殿堂入り式典を控えたダンカン「コービーとコートを共有できたことは光栄だった」

日本時間16日に殿堂入り式典を迎えるコービー(左)とダンカン(右)[写真]=Getty Images
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 5月15日(現地時間14日、日付は以下同)。コネチカット州アンカスビルにあるモヒガン・サンに、2020年の殿堂入りを決めたメンバーが続々と姿を現した。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で、通常では毎年9月に開催されている殿堂入り式典が延期。20年の殿堂入りメンバーの式典は、16日に行なわれることとなる。

 20年の殿堂入り組はティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)、ルディ・トムジャノビッチといった豪華な面々がおり、昨年1月末に他界したコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)も文句なしで殿堂入りとなる。

 コービーのプレゼンターをマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が務めるほか、ダンカンをデイビッド・ロビンソン(元スパーズ)、ガーネットにはアイザイア トーマス(元デトロイト・ピストンズ)、トムジャノビッチにはカルビン・マーフィー(元ヒューストン・ロケッツ)、アキーム・オラジュワン(元ロケッツほか)と、プレゼンターにも注目だ。

 そんななか、会見に登場したダンカンがコービーとの対決について「常に自分のベストを出さなきゃいけなかった」と語り、このように続けていた。

「彼のチームとそのチームメートたちはいつだってベストなパフォーマンスを要求されていた。でも彼は誰よりも勝ちたがっていた。勝利を欲していたんだ。彼とコートを共有できたことは光栄だった」。

 ダンカン率いるスパーズと、コービー擁するレイカーズは複数年に渡って覇権争いを繰り広げており、レギュラーシーズンだけでなくプレーオフでも計6度激突しており、シリーズ戦績はレイカーズの4勝2敗。

 安定感抜群のビッグマンとして立ちはだかったダンカンに対し、コービーは縦横無尽にコートを暴れ回り、スコアリングにプレーメイク、ディフェンスなど獅子奮迅の働きでレイカーズを勝利へと導き、勝負どころでは貴重なリバウンドをもぎ取るなど強烈なインパクトを残した。

 残念ながらコービーの姿を式典で見ることはできないものの、ダンカンとガーネットという好敵手たち、さらにはジョーダンという偉大なる兄かつメンター(助言者)が、バスケットボールに人生を捧げた男の功績を称えてくれるに違いない。

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