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4月5日(現地時間4日、日付は以下同)。今年のバスケットボール殿堂入りするメンバー9名が発表され、2015-16シーズンをもって現役を引退したティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)が初の資格を得て殿堂入りすることとなった。
「信じられないクラスだね」と同日『AP』へダンカンが語ったように、今年はコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)という1990年代後半から10年以上に渡ってNBAをリードしてきた選手たちと共に殿堂入り。同年に殿堂入りするトリオとしては史上最高級なのは間違いない。
スパーズというフランチャイズにおいて、ダンカンはジョージ・ガービン(元スパーズほか)、デイビッド・ロビンソン(元スパーズ)に続いて、球団の永久欠番と共にバスケットボール殿堂入りも果たしたチーム史上3人目の選手となった。
キャリア19シーズンすべてをスパーズでプレーしたダンカンは、1999、2003、05、07、14年と、5度の優勝に大きく貢献。NBA史上、3つの年代(1990年代、2000年代、2010年代)で優勝した選手はダンカンのみ。レギュラーシーズンは通算1,072勝438敗(勝率71パーセント)で、19年間で残した数字としてはNBA史上最高であり、1つのチームにおいて1,000勝以上を残した選手はダンカンしかいない。
その中で、ダンカンは通算1,392試合に出場して平均19.0得点10.8リバウンド3.0アシスト2.2ブロックを記録。さらに新人王、2度のシーズンMVP、3度のファイナルMVPを獲得したほか、オールスター、オールNBAチーム、オールディフェンシブチームにそれぞれ15回選ばれた申し分ない実績を誇る。
プレーオフにおける実績も枚挙にいとまがなく、通算ダブルダブル164回と568ブロックは歴代1位、通算出場時間(9,370分)では歴代2位、2,859リバウンドは同3位、5,172得点で同6位にランクイン。
ニュージャージー・ネッツと対決した2003年のファイナルでは、6戦合計でシリーズ歴代最多の32ブロック(平均5.3本)、歴代2位のディフェンシブ・リバウンド79本を残し、シリーズを決した第6戦では21得点20リバウンド10アシスト8ブロックと、あわやクァドラプルダブルという超絶パフォーマンスでスパーズに2度目のチャンピオンシップをもたらした。
今回の殿堂入りを受けて、ダンカンは「ここが私の旅路における終着点のような感じだね。とんでもないキャリアだった。私はこれ以上ないくらいに楽しんだよ。自分がこんなところにいることができるなんて、夢にも思っていなかったよ」と同メディアへ明かしていた。
今季から恩師グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)の下でアシスタントコーチを務めるダンカン。選手たちはNBA史上屈指の名将と、史上最高級のビッグマンの下でプレーできるのだから、これほど最高なことはないだろう。
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