2021.05.19

プレーオフ進出を目指すウィザーズ指揮官「塁は必ずバウンスバックするだろう」

5つのファウルを取られ8得点にとどまった八村、写真は3月28日(現地時間27日)のピストンズ戦のもの[写真]=Getty Images
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 5月19日(現地時間18日)、プレーイン・トーナメントが行われ、ワシントン・ウィザーズはボストン・セルティックスに100-118で敗れ、インディアナ・ペイサーズとイースタン・カンファレンスの第8シードの座を争うこととなった。

 スコット・ブルックスHCらが試合後のインタビューに答えた模様をクラブ公式Twitterが動画で伝えている。

「内容が悪く、相手に完全にやられた」と試合を振り返ったブルックスHCはセルティックスのジェイソン・テイタムに50得点を許したことについて「彼は度々タフショットを決めた。フリースローも許しすぎた。彼1人のフリースロー数が我々の合計くらいあった」とコメント。実際にウィザーズの獲得したフリースローの合計20本に対して、テイタムは17本ものフリースローを獲得し、それをすべて沈めている。

 ハイパフォーマンスを見せたテイタムについて、ブラッドリー・ビールは「僕は彼のムーブをよく知っているので大体守れていたのだけど、なんだかんだ言って僕は190センチだ。僕が彼みたいに203センチで、さらにロボットアームもあれば止められた。彼がオムツをしていた頃から知っているけど特別な才能を持っている」と一足先にプレーオフ進出を決めたライバルに称賛のコメントを送った。

 また、ファウルトラブルにより約16分の出場にとどまった八村塁について、ブルックスHCは「厳しめの判定ではあったが、塁が試合の序盤にファウルを重ねてしまった。それでなかなか攻守で波に乗れなかった」とコメント。

 それでも「今日は塁にとって初めてのプレーオフゲームだった。厳密に言えばプレーインゲームだが、崖っぷちの戦いだ。誰だってプレーの激しさが違うポストシーズンのデビュー戦では苦しむ。(第2クォーターに)戻ってきたとき少し波に乗ったと思ったら、際どい判定でまたファウルを取られてしまった。そして4つ目のファウルに関しては相手が転んで、近くにいた塁がファウルを取られてしまった。これもいい勉強になると思う。塁は間違いなくバウンスバックするだろう」と崖っぷちのペイサーズ戦へ向けて、八村の復調に期待を寄せた。

 シュートタッチが合わず、わずか4得点にとどまったダービス・ベルターンスは「試合後、ブラッドがロッカールームで『下を向くな。1回負けてもまだチャンスはある。そのための8位獲得だ』と言った。なので我々はすでに切り替えている」と話し、エースのビールを中心に、次の試合に向けて準備ができているようだ。

本調子でなくともエースとしてチームをけん引するビール、写真は5月17日(現地時間16日)のホーネッツ戦のもの[写真]=Getty Images

「これはプレーオフなので意識を高めないといけない。全プレーが大事だという危機感が必要だ」と話すビールだが「(ハムストリング負傷の影響で)今、本来の爆発力がない。ピックアンドロールから相手ビックマンを一気に突破するようなスピードが今はない」と本調子ではないことを明かした。

 それでも「出来るだけ工夫してプレーしないといけない。万全な状態でなくても、僕は相手ディフェンスに警戒されて囲まれるので、その状況を活かしてプレーメイクできればと思っている」とベストを尽くすウィザーズのエースらしいコメントで締めくくった。

 最後に144-117でホーネッツに快勝したペイサーズに対して、ブルックスHCは「インディアナは今日調子が良かったみたいだ。最近好調だ。ホームに戻って巻き返す絶好のチャンスだ」とペイサーズ戦への意気込みを語った。

 ウィザーズは明後日21日(現地時間20日)に行われるペイサーズ戦に勝利すれば、東地区第8シードでのプレーオフ進出が確定する。一方、負ければそこでウィザーズの今シーズンは終了となる、まさに崖っぷちの一戦だ。

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