2021.06.06

コービーを彷彿させるプレーを披露したブッカー「きっと誇りに思ってくれている」

47得点とサンズをシリーズ突破に導くパフォーマンスを披露したブッカー[写真]=Getty Images
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「コービーと交わした会話について考えていたんだ」

 今シーズン、11年ぶりのプレーオフ返り咲きを決めたフェニックス・サンズ。大ベテランであるクリス・ポールと、エースであるデビン・ブッカーを中心にチームは一段とまとまると、レギュラーシーズンは51勝21敗という好成績で西の2位に位置づけた。

 2015年からサンズを率いてきたブッカーにとっても、ずっと待ちわびたことだろう。もともと得点力と勝負強さを兼ね備えていたものの、なかなかプレーオフには進出できなかった。しかし今季キャリア6年目にして、とうとう大舞台に立つ切符を勝ち取った。

 レギュラーシーズンでは平均25.6得点4.2リバウンド4.3アシストを残したブッカーは、ロサンゼルス・レイカーズとのプレーオフファーストラウンドのシリーズでも29.7得点6.2リバウンド5.0アシストを記録。特に勝利した第6戦では、第1クォーターの22得点を含む、プレーオフキャリアハイの47得点と怒涛の得点劇を披露した。

 その試合の会場はレイカーズのステープルズ・センターであり、ブッカーが憧れていたコービー・ブライアントの長年のホームだった場所だ。『Hilltop Hoops』によれば、ブッカーはレイカーズとの試合後、以下のようなコメントを残している。

「正直コービーのことを、そして彼と交わした会話について考えていたんだ。伝説になること、その領域へと足を踏み入れていくことについて。今日この会場にも彼はいたと思うんだ。きっと僕のことを誇りに思ってくれている」

 ブッカーのルーキーイヤーであった2015-16シーズンは、コービーの現役最後のシーズンであり、2人が直接対決をした際、『偉大になれ』というメッセージが書かれたバスケットボールシューズをブッカーはコービーから受け取っていた。今回レイカーズとの第6戦では、まさしく全盛期の“ブラック・マンバ”を彷彿させるパフォーマンスを披露したブッカーだが、きっとコービーもその姿をみて喜んでいたに違いない。

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