2021.06.22

プレーオフ敗退となったネッツ指揮官「今年は多くの障壁に直面した」

ネッツ就任1年目を終えたナッシュHC [写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

「カイリーはケガで離脱し、ジェームズも片脚でプレーしていた。本来の状態とはまるで違っていたんだ」

 今シーズン、ケビン・デュラントカイリー・アービング、トレードで加入したジェームズ・ハーデンの“ビッグ3”で優勝を目指したブルックリン・ネッツ。しかしレギュラーシーズン中は、故障の影響で3人がコートにそろうことが少なかった。プレーオフではミルウォーキー・バックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナルに挑んだが、第1戦でハーデンがハムストリングを負傷、第4戦でもアービングが足首を捻挫し、戦線離脱となった。

 だが苦境に立たされたなかでも、第5戦で49得点のトリプルダブルを記録するなど、デュラントは執念のパフォーマンスを披露。ハーデンも万全な状態ではないにもかかわらず、第5戦以降試合に出場し、シリーズ突破を目指した。しかし運命の第7戦、延長戦に及んだ死闘の末、111-115で惜敗し、今シーズンに幕を閉じた。

『FadeAway World』によれば、ネッツのスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)が、「(優勝は)可能だったはずだ」という言葉とともに、今シーズンについて振り返ったそうだ。「カイリーはケガで離脱し、ジェームズも片脚でプレーしていた。本来の状態とはまるで違っていたんだ。今でもあの第7戦には勝てたはずだと思っている」と、コメント。「チャンスならいつでもある。ただいろいろな問題が起きてしまう可能性もある。今年は多くの障壁に直面しなければいけなかったのだろう」と、今季について語った。

 レギュラーシーズン中のハーデンのネッツへの加入はリーグに激震をもたらし、1つのチームにスーパースターが3人集結した以上、優勝こそが唯一の成功だった。しかし今季はプレーオフまで選手たちの故障に悩まされ、結果的に100パーセントからはほど遠い状態で試合に挑まなければならなかった。来シーズンこそ、リーグの頂点に立っていることに期待したい。