2021.08.11

レイカーズ入りしたウェストブルック「王座を勝ち取るべく一緒にプレーすることにした」

正式にレイカーズの一員となったウェストブルック[写真]=Getty Images
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 8月11日(現地時間10日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズは、7日に正式に成立した5チーム間のトレードでワシントン・ウィザーズから移籍となったラッセル・ウェストブルックの入団会見を行なった。

 カリフォルニア州ロングビーチで生まれ育ち、NBA入りまでを同州で過ごしてきたウェストブルックにとって、レイカーズに所属することは地元チームでプレーすることを意味する。

「何だか不思議だ。まだ実感がわかないんだ。LAからやって来て、ここからそう遠くない場所で育って、(優勝)パレードを見に行くこともできたくらいだからね。LA出身でレイカーになることができたことで、自分にとって全てが大きく変わったんだ」。

会見に登壇したペリンカGM(左)、ウェストブルック(中央)、ボーゲルHC(右)[写真]=Getty Images

 そう語ったウェストブルックは、昨季までのキャリア13シーズンでシーズンMVP(2017年)を獲得したことに加え、オールスター選出9度(うちMVPを2度獲得)、オールNBAチーム選出9度という実績を誇るほか、得点王には2度、アシスト王にも3度輝いたスーパースター。

 昨季はウィザーズで自身4度目となる平均トリプルダブル(22.2得点11.5リバウンド11.7アシスト)という偉業を成し遂げただけでなく、通算トリプルダブル数でオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか/181回)を抜いて歴代トップとなる184回まで浮上。

 今季はレブロン・ジェームズという世界最高峰のアスリートとプレーすることになるのだが、そのレブロン、アンソニー・デイビス、ウェストブルックという驚愕のビッグ3はすでに会話を持ち、「俺たちは短時間だけど、すでに自分たちに必要とされていることや何をすべきかについて話し合った」とウェストブルックは話しており、レブロンというプレーメイカーについてもこう話していた。

「ブロン(レブロンの愛称)は歴代でもベストプレーヤーの1人。フロアで全てをこなすことができる能力がある。そのことは理解しているよ。俺はチャンピオンシップ獲得が狙えるチームにやってきた。俺の仕事というのは、彼の仕事を楽にすることだと確信している。ゲームの中で、俺はその方法を探っていくよ」。

 今季ウェストブルックはジェームズ・ハーデン(現ブルックリン・ネッツ)と共闘したヒューストン・ロケッツ時代のように、ボールを持つ機会が減り、スタッツもダウンすることが確実視されているものの、当の本人は「ボールを持たなくても、ゲームにインパクトを与える方法はある。俺はそれを長い間やってきたから、俺たちは互いにその方法を模索していく」と口にしており、自信をのぞかせていた。

2012年のロンドン・オリンピックで金メダルを獲得したレブロン(左)とウェストブルック(右)[写真]=Getty Images

 レブロン、デイビス、ウェストブルックという驚愕のビッグ3を形成したレイカーズは、その周囲にマルク・ガソルカーメロ・アンソニードワイト・ハワードトレバー・アリーザウェイン・エリントン、ケント・ベイズモア、ケンドリック・ナンマリーク・モンク、テイレン・ホルトン・タッカーもおり、一躍スーパーチームと化した。

「シーズンが進んでいくにつれて、俺たちは理解するだろう。そこにはアップ&ダウン(浮き沈み)があるということを。でもそれはどのチームでも起こるもの。だが俺たちはベストな方法を見つけ出してみせる。チャンピオンシップを勝ち取るために一緒にプレーすることを決めたのだから」。

 来たるシーズンに向けてそう口にしたウェストブルック。新加入選手が多いことから、チームケミストリーを構築するには時間を要するだろうが、強烈な個性を持ち、一際激しいプレーでチームを引っ張るウェストブルックは、豪華戦力をそろえたレイカーズでも異彩を放っていくことだろう。

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