2021.08.27
7月30日(現地時間29日、日付は以下同)。NBAドラフトを前に、衝撃のトレードが合意に達した。
2020年の覇者ロサンゼルス・レイカーズは、カイル・クーズマ、モントレズ・ハレル、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープと今年のドラフト1巡目22位の指名権を放出し、ワシントン・ウィザーズからラッセル・ウェストブルックと2本のドラフト2巡目指名権(24、28年)を獲得したと『ESPN』が報じた。
今季2連覇を狙っていたレイカーズは、2月にADことアンソニー・デイビスがケガのため戦線離脱するまではウェスタン・カンファレンス上位に君臨していたものの、レブロン・ジェームズも右足首のケガのため離脱してしまい、成績は急降下。
ゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーイン・ゲームを制し、ウェスト第7シードでプレーオフに駒を進めたものの、ファイナリストのフェニックス・サンズに2勝4敗で敗れてしまい、早々にプレーオフから姿を消していた。
今回獲得が報じられた32歳のウェストブルックは、ウィザーズでプレーした今季に自身4度目となる平均トリプルダブル(22.2得点11.5リバウンド11.7アシスト)に1.4スティールをマーク。
積極果敢なドライブを武器に縦横無尽に暴れ回る‟ミスター・トリプルダブル”は、ウィザーズのプレーオフ進出の立て役者となり、平均リバウンドとアシストでキャリアハイを記録した。
カリフォルニア州ロングビーチ出身で、カリフォルニア州の高校と大学でプレーしたウェストブルックにとって、レイカーズ入りすることは地元に凱旋してプレーできることを意味する。
そしてこの日、レイカーズにレブロン、デイビス、ウェストブルックという驚愕のビッグ3が誕生したこととなる。昨シーズンのアシスト王(レブロン)と今シーズンのアシスト王(ウェストブルック)がそろったことで、レイカーズは以前から報じられていたバックコート強化に向けて大きな前進を見せたと言えるだろう。
このトレードにより、レイカーズは今季契約下にいる選手がこのビッグ3とマルク・ガソル、アルフォンゾ・マッキニー(チームオプション)のみとなったため、8月3日から幕を開けるフリーエージェント(FA)戦線で多くの選手と契約し、ロースターを構築していくこととなる。
レブロン、デイビス、ウェストブルックの来季合計年俸は約1億2075万ドル(約131億6175万円)と超高額ながら、シーズンMVPとアシスト王に輝いた経験を持つレブロンとウェストブルック、さらにはリーグ最高級のビッグマンがいるチームでプレーしたいと思う選手は数多く出てくるのではないだろうか。
一方、ウィザーズは今季の契約(プレーヤーオプション)を行使したハレル、クーズマ、コールドウェル・ポープを獲得。だが八村塁、トーマス・ブライアント、ダービス・ベルターンスにダニエル・ギャフォードも契約下にいるため、フロントコートの整備が不可欠。来季開幕までに、さらなるトレードを断行していくことになりそうだ。
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