2021.09.16
ブルックリン・ネッツは今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ランドリー・シャメットをフェニックス・サンズへ放出してジェボン・カーターを獲得。その後ブレイク・グリフィンと再契約、ブルース・ブラウンがクォリファイングオファーを受け入れたことで残留、そしてパティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソン、ディアンドレ・ベンブリーを獲得した。
さらに、5チーム間のトレードでスペンサー・ディンウィディーをワシントン・ウィザーズへ手放したのだが、『New York Daily News』によると、ディアンドレ・ジョーダンをこのトレードに含めようとはしなかったという。
33歳のジョーダンは、これまでのキャリア13シーズンでオールスターに1度、オールNBAチームに3度、オールディフェンシブチームに2度選ばれた実績があり、リバウンド王を2度獲得。
ネッツ加入2シーズン目となった昨季は終盤へ入るにつれて出番が減少し、レギュラーシーズン最後の4試合とプレーオフ全試合に出場せず、平均7.5得点7.5リバウンド1.6アシスト1.1ブロックで終わっていた。
だがケビン・デュラント、カイリー・アービングとは2016年のリオデジャネイロ・オリンピックで金メダルを勝ち取った仲であり、ジェームズ・ハーデンとも良好な関係を築いているため、今回のトレードに巻き込まれることはなかったようだ。
8月17日(現地時間16日)に『The New York Post』へ掲載された記事の中で、ジョーダンについて聞かれた際にショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)はこう切り返している。
「このチームの選手たちは皆、いつだって議論の対象になっていると思う。それがレポートされたかどうかに関係なく、私は決まり文句のように言いたくはないのだが、(トレードの)対象に入っていることに感謝している」。
もちろん、マークスGMはここからロースターを大きく変えようとしているわけではない。ただ、豪華戦力を誇るチームだけに、他チームにとって魅力的に映る選手も数多くいるということなのだろう。
「強いチーム、良いロースターを持っている時というのは、いろんな人たちからコールがあるものなんだ。GMの観点から言えば、このチームの選手たちがリーグのチームからコールされないのならば、我々は全くと言っていいほど仕事ができていないということになる。これから1か月か2か月後、同じロースターのままかどうかは本当に分からない。だが現時点で、ディアンドレはこのチームのロースターの一員であり、このまま新シーズンを迎えることを楽しみにしている」。
マークスGMがそう話したように、現時点でジョーダンはネッツという優勝候補の一角に所属しており、今季もこのチームでプレーする可能性が高いということ。
今季終了後(2022年夏)、ハーデンとカイリーはプレーヤーオプションを破棄して制限なしFAになることが可能だが、ジョーダンは22-23シーズンまで契約が残っているため、そう簡単にトレードすることができないのも事実。
何よりも、ビッグ3と良好な関係にあることから、チームケミストリーの観点で見ても、ジョーダンが今季もこのチームで開幕を迎える可能性は高いと見ていいだろう。
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