2021.08.14

FA戦線でネッツとの再契約を即決したブレイク・グリフィン「考えるまでもなかった」

ネッツと正式に再契約を結んだグリフィン[写真]=Getty Images
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 8月14日(現地時間13日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツと1年の再契約を結んだブレイク・グリフィンがオンラインで会見を行なった。

 今年3月6日にデトロイト・ピストンズをウェイブされた元オールスタービッグマンは、9日にネッツ入りを決断。契約後にコンディション調整のため複数試合を欠場したものの、26試合(うち先発は10試合)に出場して平均21.5分10.0得点4.7リバウンド2.4アシストに3ポイント成功率38.3パーセント(平均1.2本成功)を記録。

 レギュラーシーズン終盤からスターターに入ると、プレーオフでも全12試合で先発入り。ミルウォーキー・バックスとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル初戦で18得点14リバウンド、同シリーズの第7戦で17得点11リバウンドと、2試合でダブルダブルを残した。

 ネッツは昨季プレーオフで優勝候補の一角として挙がっていたものの、ケビン・デュラントジェームズ・ハーデンカイリー・アービングのビッグ3がケガのため3人そろってベストコンディションで戦い切ることができず。最後はデュラントの大爆発が目立ち、イースト準決勝で敗退。

 グリフィンはフリーエージェント(FA)交渉解禁初日となった3日にネッツと再契約合意と報じられており、この日の会見でも「どんなことだって決して当たり前に起こるものなんてない。でも僕はこのチームが好きなんだ。このチームの皆でやってきた全てのことが好きでね。このチームを信じているんだ」と語り、再契約についてこう話していた。

「僕にとっては考えるまでもなかったね。チームは自分たちが望んでいたことを成し遂げられなかったと感じている。ケガのせいだとも言えるけど、それはどのチームも(ケガ人を)抱えていた。だから僕らはまだ仕事をやり終えていないということ。このチームには何としてでも達成したい何かがあり、僕はこれからもその一員になりたいんだ」。

途中加入のハーデン(右)とも息の合った連係を見せたグリフィン(左)[写真]=Getty Images

 制限なしFAとなった今夏、複数チームが関心を示していたものの、グリフィンはネッツとの再契約を即決。「僕はここが快適だと感じる場所なんだ。多くのオファーがあったけど必要だとは思わなかった。もっと多くのお金、あるいは新天地でさらに大きな役割を担うこともできたかもしれないけど、それは重要じゃなかったんだ。僕はこのチームで何ができるか分かっている。自分の役割というものを知っているんだ」と話す。

 ネッツは今夏のFA戦線でジェフ・グリーンがデンバー・ナゲッツ、スペンサー・ディンウィディーが5チーム間のトレードでワシントン・ウィザーズへ移籍。それでも、ランドリー・シャメットとのトレードでフェニックス・サンズからジェボン・カーターを獲得したほか、ブルース・ブラウンがクォリファイングオファーを受け入れて残留、さらにはパティ・ミルズ、ジェームズ・ジョンソン、ディアンドレ・ベンブリーを加えており、依然としてリーグ屈指の豪華戦力を有している。

 今季はトレーニングキャンプからハーデンが合流できるだけに、昨季以上のチームケミストリーを構築してレギュラーシーズンを迎えることが見込める点もプラス。キャリア12シーズン目を迎えるグリフィンは、ネッツという快適にプレーできる場所で自身初のチャンピオンシップ獲得を目指す。

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