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5カ月の無視…ジェレミー・リンが明かす、コービーに正直に意見した“代償”の裏話

コービーとの確執を明かしたリンサニティー [写真]= Getty Images

 NBA初の台湾系アメリカ人選手であるジェレミー・リン(元ニューヨーク・ニックスほか)が、ロサンゼルス・レイカーズコービー・ブライアントと過ごした2014-15シーズンを振り返り、自身の“率直さ”による代償を明かした。

 ドワイト・ハワードのポッドキャスト『Above the Rim』に出演した際、リンサニティーはコービーから数カ月間もの間、無視されるきっかけとなった出来事を振り返った。

 引き金となったのは、2015年1月のメンフィス・グリズリーズ戦の試合終盤の判断だった。コービーはリンにすぐファウルをするよう求めたが、当時チームを指揮していたバイロン・スコット元ヘッドコーチはファウルをしないよう指示。相反する指示に困惑したリンは、結局すぐにファウルをすることができず、最終的にこの場面では、コービーが叫びながらリンのマーカーに駆け寄り、自らファウルをしている。

 その場面において、コービーがリンに対してネガティブなボディーランゲージを見せたことに気づいたリンは、試合後にメッセージを送ったという。

「僕は『あのボディーランゲージは正直好きじゃない』と送ったんだ。すると、彼は鋭い返信をしてきたから、僕も言い返したよ」

 リンは決して反抗したかったわけではないことを強調している。やり取りは最終的に穏便に収まり、リンは敬意を示したうえで改善をお願いした。

「僕はこう言ったんだ。『僕はあなた(コービー)には指導されないと言っているわけじゃない。あなたは僕の100倍以上優れた選手だし、僕はあなたから何でも学びたい。ただ、一人の人間として、僕に対してもう少し敬意のある形で言ってもらえないか、というだけなんだ』って」

[写真]= Getty Images

 プロフェッショナルな現場において、こうした衝突は互いを高め合うコミュニケーションであり、コービーは改善すべき具体的なポイントまで教えてくれたという。対話は建設的なもので終わると思っていたが、リンが「予想外だった」と語るのはその後だった。

 リンいわく、この一件から5カ月もの間、コービーとはほとんど口をきかない期間があったという。その後、2人の関係は修復されたが、コービーはリンに対して「チームメイトからあのような形で挑戦されることに慣れていなかった」と語ったことを明かしている。

 2015-16シーズンのレイカーズは苦しい時期を過ごしており、コービーは絶対的な求心力と厳しい基準でチームを牽引していた。リンの証言は、その“勝利至上”の文化が、若手や新加入選手にとって時に重い沈黙として返ってくる現実を切り取る。敬意を失わずに踏み込むこと。踏み込んだ側が背負うこと。リンの言葉は、レジェンドのリーダーシップを美談だけで終わらせない温度を残している。

文=Meiji

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