2021.11.17
欧州サッカー界屈指の強豪パリ・サンジェルマン(PSG)は最近、リオネル・メッシの移籍が世界的な話題となった。メッシはファイナンシャルフェアプレーという資金面の規定上、いかなる手段を講じても前所属のFCバルセロナに残留ができなくなり、新天地へ。涙を流した退団会見は、多くの人の琴線に触れたことだろう。
しかし、避けられなかった事実を受け止め、メッシも前を向いている。PSGは早速、「MESSI」と背番号「30」の入ったユニフォームの販売を開始。言うまでもなく、リビングレジェンドの新たなジャージは飛ぶように売れ、同選手の母国アルゼンチンの地元紙『TyC Sports』によれば、8月中旬の段階で1億4000万ドル(約154億円)もの売上を記録したという。
だが、実はメッシのPSG移籍にともない、バスケットボール界でも大きな利益を挙げた人物が存在する。それは、マイケル・ジョーダンだ。
MJの名を冠すジョーダンブランドはバスケットボールの世界を飛び出し、2018年からPSGのユニフォームサプライヤーを担当している。ジョーダンブランドとPSGは、過去に『エアジョーダン 1』や『エア ジョーダン 4』のコラボレーションモデルを発表していることから、その親密な関係をご存知の方も少なくないことだろう。
Welcome to the family.
Jordan x Paris Saint-Germain. pic.twitter.com/Vp3kpNWDDG
— Jordan (@Jumpman23) September 13, 2018
『TyC Sports』曰く、バスケットボールの神様はその契約上、ジャージの売上の5パーセントを受け取るようだ。すなわち、ジョーダンはメッシのPSG移籍から1週間足らずで700万ドル(約7億7000万円)の収入を獲得。また、メッシのジャージはすでに85万枚の売上を突破しており、現時点でこの数はさらに増加しているものと思われる。
しかし、ジョーダンからすれば、700万ドルも“雀の涙”に過ぎない。『Forbes』によると、ジョーダンは1984年からスタートしたナイキとの契約で、推定13億ドル(約1430億円)を受け取っているという。
まさに天文学的数字とはこのこと。あくまでこれは“メッシのユニフォーム”に限定した話であり、NBAの球団ジャージやハイプなスニーカーを含むジョーダン関連の商品を含むと……。気が遠くなりそうなので、想像するのはやめておこう。
文=Meiji
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