2021.10.23

創設75周年記念チームに‟選ばれるべきだった”選手の筆頭はドワイト・ハワードか?

今夏レイカーズへ復帰したハワード[写真]=Getty Images
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 10月20日から22日(現地時間19日から21日、日付は以下同)にかけて、NBAは創設75シーズン目を迎えたことで75周年記念チームを3日間にかけて発表した。

 最終日となった22日。得票数が並んだことで26選手が発表され、総勢76選手がメンバーに名を連ねたのだが、これまで数多くの選手たちが活躍してきただけに、その選考に疑問符を抱く者がいたことも事実。

 76名の偉大な選手たちは、NBAでいずれも見事な功績を残してきたのだが、‟選ばれるべき”選手として真っ先に挙がっているのがドワイト・ハワードロサンゼルス・レイカーズ)ではないだろうか。

 昨季までのキャリア17シーズンで、ハワードはオールスターとオールNBAチームにそれぞれ8度、オールディフェンシブチームに5度選ばれたほか、リバウンド王5度、ブロック王2度を誇り、3年連続で最優秀守備選手賞(DPOY)に選ばれ、2020年にレイカーズで優勝を経験しているにもかかわらず、落選している。

 その一方、20年にレイカーズでレブロン・ジェームズと共に主軸を務めたアンソニー・デイビスは仲間入りしている。現在、現役最高級のビッグマンとして活躍を続けるデイビスは、17年にオールスターMVPを獲得しているとはいえ、DPOYの受賞歴はなく、オールスター選出8回、オールNBAチームとオールディフェンシブチームはそれぞれ選出4回となっていることから、ハワードが選ばれても決しておかしくなかったと言っていい。

 また、今回のチームに落選した中で、ハワードはオールNBAチームに選ばれた回数でトップを誇るどころか、ケビン・マクヘイル(元ボストン・セルティックス/1度)やジェームズ・ウォージー(元レイカーズ/2度)といった選手たちをも上回っている。

 シーズンMVPやファイナルMVPの獲得経験こそないものの、特にオーランド・マジックでプレーしていた当時のハワードはまさに支配的なビッグマンとして攻防両面で驚異的なパフォーマンスを見せていただけに残念と言わざるをえない。

 もっとも、DPOYの受賞者については今回の選考で過小評価されていたと見ることもできる。

 というのも、歴代最多タイとなる4度の受賞歴を誇るディケンベ・ムトンボ(元アトランタ・ホークスほか)、ベン・ウォーレス(元デトロイト・ピストンズほか)は落選、ハワードと並んで3度受賞しているルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)も落選しているからだ。

 この76選手のリストが即日変更になることはないため、もしハワードやムトンボ、ウォーレスといった選手たちが入るとなると、NBAが創設100シーズン目を記念して歴代ベストな100選手を選出すれば、ということになる。

 ただ、ムトンボとウォーレスはバスケットボール殿堂入りを果たしており、ハワードについてもこれまでの実績を考慮すれば当確と言えるだけに、バスケットボール界に名を残す偉大なビッグマンの1人と言っていいはずだ。

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