2022.09.20
7月1日(現地時間6月30日、日付は以下同)にフリーエージェント(FA)との交渉が解禁となってから約1か月。NBAではケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)のトレード要求や、ユタ・ジャズのドノバン・ミッチェルをはじめとする主力の“トレード可能”という報道もあり、まだまだ多くのFAたちが無所属となっている。
昨季ロサンゼルス・レイカーズで主にバックアップセンターとしてプレーしたドワイト・ハワードもその1人。キャリア18年目となった昨季、36歳のビッグマンは60試合(うち先発は27試合)に出場して平均16.2分6.2得点5.9リバウンドにフィールドゴール成功率61.2パーセントを記録。
27日。ニコラス・クラクストンの控えが事実上不在のネッツが獲得に関心ありと報じられているなか、『Bally Sports』のブランドン“スクープB”ロビンソンからネッツ入りに興味があるかと聞かれたハワードは「あるよ。是非ともそうしたいね」と語っていた。
2004年のドラフト1巡目全体1位でオーランド・マジックから指名されたハワードは、新人王こそ選ばれなかったものの、これまでのキャリアでオールスターとオールNBAチームに8度、オールディフェンシブチームに5度選出されており、リバウンド王に5度、ブロックショット王に2度輝いた。そして09年から11年にかけては3年連続で最優秀守備選手賞(DPOY)に選出され、09年にはマジックをNBAファイナルへと導く殊勲者となり、20年には控えセンターとしてレイカーズの優勝に貢献。
だが昨年発表されたNBAの75周年記念チームに落選し、引退後のバスケットボール殿堂入りも疑問視されているというのが現状となっている。
とはいえ、ビッグマンとしてリーグ史上有数の実績を残してきたことは明白で、『Basketball-Reference.com』が算出した殿堂入りする確率でも99.7パーセントと確実視されているため、遅かれ早かれ、その日が訪れることだろう。
殿堂入りについてはハワード自身も「それは僕1人で決められることじゃない。でもいつか自分が(殿堂入りに)ふさわしいんだと承認を得る日が来ると思っている。その日まで、僕は(選手として)向上を続けて、笑顔を絶やさず、人生を楽しんでいくつもり」と話している。
そして「僕の経歴はすでに自分で言う必要がないほどすごいものなんだ。バスケットボールをプレーする機会を手にすることができてハッピーだね。だからプレーしていてものすごい仕事をやってきたと思っている」と自信を見せていた。
リム付近のフィニッシュとリバウンド、ブロックショットといったブルーワーカーとしての役割を黙々とこなすハワード。すぐさま現役引退することは考えにくく、今季はネッツまたはどこかのチームのペイントエリアを主戦場にしてプレーするのではないだろうか。
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