2022.02.21
今年バスケットボール殿堂入りを果たしたクリス・ウェバー、コーチ部門で選出されたリック・アデルマンは、1998-99シーズンからサクラメント・キングスへ加入し、プレーオフ常連チームへと押し上げた。
今季で創設74シーズン目のキングスは、ウェバー(2005年2月にトレードで移籍)とアデルマンHC(ヘッドコーチ)を軸としたチームで99年から06年までフランチャイズ史上最長となる8年連続でプレーオフへ出場。01-02シーズンからは堅実かつ抜群の勝負強さを誇ったマイク・ビビー(元キングスほか)が加入し、02年にはウェスタン・カンファレンス・ファイナルへ進出。3連覇を達成したロサンゼルス・レイカーズをあと一歩のところまで追い詰めた。
ところが、06年を最後にキングスはポストシーズンから遠ざかっており、15年連続プレーオフ不出場はNBA史上最長タイ記録。もし今季もプレーオフを逃してしまうと、リーグ史上最長という不名誉な記録を更新してしまう。
もっとも、今季も11月19日(現地時間18日、日付は以下同)を終えた時点でキングスは6勝9敗でウェスト11位タイ。プレーイン・トーナメント出場圏外にいる。
今季からチームへ加入したトリスタン・トンプソンは、キャリア11シーズン目のベテランビッグマン。キングスの現状についてこう漏らしていたと地元メディア『The Sacramento Bee』が18日に報じている。
「これがNBAなんだ。僕らのことを残念に思う人なんていない。C-Webb(ウェバーの愛称)とビビーがドアを叩いてやってくるなんてことはない。だから俺たちは、毎日お互いをプッシュし続けていかなきゃいけないし、練習で向上し、映像を観続けて、失敗から学んでいかなきゃいけない」。
キングスは開幕9試合を終えて5勝4敗と勝ち越していたものの、そこからの6試合で4連敗を含む1勝5敗。ディフェンシブレーティングはシーズン全体(109.3)と直近6試合(109.1)で大差ないのだが、オフェンス面で苦しんでいる。シーズン全体ではリーグ7位の109.9ながら、ここ6試合に限ってみるとリーグ17位の107.0に落ち込んでおり、今季は第1クォーター終了時点でリードを許した試合で1勝6敗、第3クォーター終了時にビハインドを背負った試合は8戦全敗と、試合中に巻き返して逆転勝利することがほとんどできていない。
それでも、トンプソンはキングスの選手たちは勝利するべくプレーを続けていると話す。
「このチームの皆が正しい心を保ち、勝ちたがっているのは知っている。誰もが勝ちたいんだ。俺はこれまで、すぐに諦めたり、負け続けてきたチームを見てきた。でもこのチームには勝ちたがっている選手たちばかりなんだ」。
現在、ロースターの中でケガのため離脱している選手はおらず、現有戦力が力を合わせて勝利をつかみ取るしかない。だがこのまま黒星先行が続いてしまうと、ルーク・ウォルトンHC(ヘッドコーチ)の解任、あるいはシーズン中のトレードが必要になってくるのかもしれない。
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