2022.11.29
昨季途中にサンアントニオ・スパーズからブルックリン・ネッツへ移籍したラマーカス・オルドリッジは、今年4月に不整脈の悪化により現役を引退。そこから医師との診断の末に健康問題をクリアし、今夏ネッツと再契約を結んだ。
キャリア16シーズン目の今季、36歳のビッグマンはここまで17試合を終えて平均21.4分13.4得点5.8リバウンド1.2ブロックと、決して悪くない数字を残しているのだが、11月22日(現地時間21日、日付は以下同)に『The New York Post』へこんな言葉をもらしていた。
「すごく難しい。ベンチスタートで、しかもプレータイムが多くないから、難しいのは当然なんだ。だから、僕は今でもこの役割を理解しようと努力しているし、自分のスポットを見つけようとしている」。
これまで所属してきたポートランド・トレイルブレイザーズ(2年目以降)とスパーズで、オルドリッジは主に先発を務め、得点源として活躍してきた。
だが今季は全試合でベンチスタートとなっており、プレータイムも自己最少。だが高い打点から繰り出すジャンパーは健在で、フィールドゴール成功率57.7パーセントはキャリアハイ、3ポイント成功率39.1パーセントもキャリアで2番目に高い数字となっている。
「スタートで出場できないのは今でもタフだよ」とオルドリッジは語るも、試行錯誤の中でケビン・デュラント(平均28.5得点)、ジェームズ・ハーデン(同20.8得点)に次ぐチーム3位の平均得点を残しているのはさすが。
「僕は勝つために戻ってきた。ここにいたかったし、勝つために努力しているんだ。だからこれが自分の役割なら、それをこなしていくまでさ」。
カイリー・アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種によってチームに帯同できず、ジョー・ハリスやブルース・ブラウンといった選手たちが欠場することもある中、ネッツはここまでイースタン・カンファレンス首位の13勝5敗という好位置にいる。その裏には、新たな役割のなかで奮闘を続けるオルドリッジのチームへの献身があることも見逃せない。
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