2021.11.26

マティース・サイブルのディフェンスをシクサーズ指揮官が絶賛「見事な勘の持ち主だ」

ディフェンダーとして存在感を増し続けるサイブル[写真]=Getty Images
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 フィラデルフィア・セブンティシクサーズが誇るペリメーターディフェンダー、マティース・サイブルは、昨季平均20.0分の出場ながら平均1.9リバウンド1.6スティール1.1ブロックとコート狭しと暴れ回り、オールディフェンシブセカンドチームに選ばれた。

 今夏はオーストラリア代表として東京オリンピックに出場し、平均7.8得点3.3リバウンド2.5アシスト3.0スティール0.5ブロックを残し、銅メダル獲得にも貢献した。

 今季も主にベンチスタートながら、平均26.0分6.4得点2.3リバウンド1.2アシストに2.3スティール1.7ブロックと、シクサーズに不可欠な選手として活躍。10月31日(現地時間30日、日付は以下同)のアトランタ・ホークス戦では23分のプレータイムで11得点に4スティール3ブロックと攻防両面で暴れ回って勝利に貢献している。

「僕はただ、諦めずにプレーしているだけ。本当だよ。ほとんどのプレーは、僕がポジションから離れていたか、スクリーンに遭っていた中で人々が予想していたよりも速く戻ってきたことで生まれたものだと思う。つまり、僕がボールを追い続けたことで生まれたものなんだ。だから最高に楽しいね」。

 ホークス戦を終えてサイブルはそう語るも、196センチ91キロの24歳は長さと速さ、そして跳躍力を駆使して相手選手のジャンパーに追いついて弾き飛ばすシーンが何度もあった。

 試合には敗れたものの、サイブルは11月25日のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でも5リバウンド3スティール2ブロックと暴れ回っており、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)も太鼓判を押している。

「見てのとおりだ。彼はアスレティックだと思うし、見事な勘の持ち主なんだ。彼のNo.1のカギ、それは反応までの時間だろうね。彼にはデニス・ロドマン(元デトロイト・ピストンズほか)のようなクイックジャンプがある。他の選手たちよりも素早く跳べる男が何人かいる。彼もそのうちの1人なのさ」。

 さらに指揮官は「彼がジャンプショットをブロックするシーンをどれだけ見てきた? あれこそまさに異常なものだ。そんなに見られるプレーじゃない。ときどき、彼は1試合で1、2本も決めてしまう。それは彼の持つ反応までの時間の速さから生まれるんだ」と語っていた。

 今季のサイブルはここまで7試合を欠場しているため、リーグの規定数に達していないものの、平均スティールとブロックはいずれもリーグトップ10に相当する成績を残しているだけに、今後も相手チームはこの男のディフェンスに十分警戒すべきだろう。

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