2022.04.18
12月5日(現地時間4日、日付は以下同)。サンアントニオ・スパーズは、敵地チェイス・センターでリーグベストの戦績を誇るゴールデンステイト・ウォリアーズを112-107で下した。
今季戦績を19勝4敗としたウォリアーズは2連戦の2日目だったとはいえ、スパーズはこの勝利でウェスタン・カンファレンス12位の8勝13敗と低迷しており、この日は大金星を手にしたと言っていい。
この試合ではデリック・ホワイトが25得点3スティール、デジャンテ・マレーが23得点12リバウンド7アシスト2スティール、ロニー・ウォーカー4世が21得点2スティール、ケルドン・ジョンソンが15得点7リバウンド、ダグ・マクダーモットが13得点を記録。
だが名将グレッグ・ポポヴィッチHC(ヘッドコーチ)の下、若手中心で戦う今季のスパーズで、ベテランのサディアス・ヤングはこの試合で14分の出場にとどまり、無得点5リバウンドに終わった。
33歳のヤングは、NBAキャリア14年を誇るフォワード。昨季はシカゴ・ブルズで平均24.3分12.1得点6.2リバウンド4.3アシスト1.1スティールを残し、スモールボールではセンターもこなしていた。
今夏のサイン&トレードでスパーズへ移籍すると、今季はここまで18試合の出場で平均15.5分6.9得点3.7リバウンド2.6アシスト1.0スティール。フィールドゴール成功率59.0パーセントこそキャリアハイながら、プレータイム、得点、リバウンドはいずれもキャリアワーストとなっている。
先日、ヤングは『BASKETBALLNEWS.COM』のアレックス・ケネディー記者のポッドキャスト番組へ出演した際、現状について「今のところ、この状況は僕にとって理想的ではない」と切り出し、こう話していた。
「めちゃくちゃタフだ。ものすごく難しいし、何度もイライラしてしまう。でも最終的には、この組織がどこへ向かっているのかを理解しているし、若い選手たちがプレーしなきゃいけないということも分かっている。どんなことが起ころうと、僕としては自分の信念を持ち、自分が持っているもの、これまでやってきたことを信じるようにしている」。
今季はここまで先発出場はなく、昨季まで見せていたオールラウンドなプレーがほとんど見られず、望んでいるようなプレーができない状況にある。
「僕は15年目のベテランで、今でもジムに最後の方まで残っているような男なんだ。多くの時間をかけて、自分のプレーを磨くようにしている」とヤングは語る。
スパーズが今季プレーオフへと駒を進めることができるかは微妙。ヤングとしては、インディアナ・ペイサーズ在籍時の2019年を最後に遠ざかっているプレーオフへ出場し、チャンピオンシップ争いができる環境、あるいはもっと多くの時間プレーできる環境を求めているのだろう。
「もし自分が試合でプレーできないならば、身体の状態をキープするべく何かをしていくことを理解しなきゃいけない。だからこそ、僕は試合後にコンディションを整えるべく3対3とかをやっているんだ。ゲームへの感覚やタイミングとかをキープしようとしているんだ」。
ヤングはそう話しており、まるで「いつでもトレードしてくれて構わない」とアピールしているかのような言葉だった。ヤングの契約は今季限り。スパーズは昨季途中にラマーカス・オルドリッジ(現ブルックリン・ネッツ)を放出していたことから、今後ヤングをトレードあるいは放出する可能性もあるのではないだろうか。
もし低年俸でこの男を獲得できるのであれば、プレーオフ進出を目指すチームや覇権争いをする上位チームから声がかかったとしても、決しておかしくはない。
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