2021.12.27

人員不足を見かねたJR・スミスがNBA復帰を熱望?「電話番号は変わっていない」

2019-20シーズンを最後にNBAから離れているJR・スミス[写真]=Getty Images

 現在、ノースカロライナA&T州立大学に通うJR・スミス。自身のSNSを介して定期的にキャンパスライフを発信する2度のNBAチャンピオンは最近、大学復帰後最初の学期を4.0(単位の総合成績評価の最高値)で終えたことを報告した。しばらく学業から離れていたアスリートが、アメリカの大学でトップクラスの成績を収めた背景に並々ならぬ努力があったことは想像に難くなく、この発表にはファンから惜しみない賛辞が送られている。

 そんなJR・スミスは、ホリデーシーズンの到来に伴い、冬休みを満喫中。休暇期間は自身を労うと同時に、家族と有意義な時間を過ごすと思われていたが、ストイックな同氏に休みは不要なのかもしれない。

 スミスは、新型コロナウイルスによる安全衛生プロトコル入りで欠員が続くNBAの厳しい環境を見かねて、いつでも復帰する準備ができていることをアピールした。

「(ハードシップ特例で)プレーしたい選手のために10日間契約が開放された。俺はまだバスケットボールをプレーするのを厭わないし、プレーしたいと思っている。俺の電話番号は変わっていないよ」

 キャリア平均12.4得点の記録を持つスミスは、ロサンゼルス・レイカーズに在籍していた2019-20シーズンのNBAファイナル第3戦を最後に、約1年3カ月もコートから遠ざかっている。

 しかし、大学ではゴルファーに転身してNCAAトーナメントに参加していることから、スポーツ選手としてのコンディションに衰えはないはず。また、新学期が始まればまた大学に戻る必要があることから、リーグとスミスにとって10日間契約は最も理にかなった契約と言える。

『Fadeaway World』は、古巣のレイカーズにスミスとの契約を推奨している。もちろん、そこにはクリーブランド・キャバリアーズ時代にともに優勝を勝ち取ったレブロン・ジェームズとの関係性もあるが、同球団が信頼に値するシューターを必要としているのは一目瞭然。さらに、スミスはチーム内に蔓延する不穏なムードをかき消すに十分なパーソナリティーを備えている。

スミスはレブロンとともに2019-20シーズンにNBA制覇を果たした[写真]=Getty Images


 また、スミスはすでに、何本かの電話を受け取った旨も報告している。

「2・3本の電話がかかってきたけど、もうプレーできないだなんて、冗談にも程があると思ったね。だから、そのうちの1人に言ってやったよ。『バスケットボールをプレーできないだって? 何を訳のわからないことを言ってるんだ。ゴルフで1ラウンド回ってるんだぞ?』ってね」

 レイカーズは、10日間契約を結んだアイザイア・トーマスとの再契約を見送る構えを見せているが、ロスターには多くの欠員が生じている。ベテラン勢のプレータイムを考慮すると、少しでも戦力が充実しているに越したことはない。果たしてこの冬、カンフル剤としてスミスのサプライズ復帰はあるのだろうか。フロント陣の考えはいかに。

 文=Meiji

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