2022.01.14
1月10日(現地時間9日、日付は以下同)。メンフィス・グリズリーズが敵地クリプトドットコム・アリーナでロサンゼルス・レイカーズを127-119で下した。
グリズリーズはチーム2位の平均18.4得点を誇るディロン・ブルックスが左足首捻挫、先発センターのスティーブン・アダムズが新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りで欠場も、デズモンド・ベインが23得点3スティール、ジャレン・ジャクソンJr.が21得点12リバウンド6ブロック、カイル・アンダーソンが14得点7リバウンド8アシスト2スティール2ブロック、ブランドン・クラークが14得点を残して勝利に貢献。
だがこの試合で最も強烈なインパクトを放ったのはジャ・モラントだった。この日両チーム最多の6ブロックをマークしたジャクソンJr.が「あれは生で見てきた中でベストなブロックだ。おそらくベストブロックだね。クレイジーだった。彼ならやってしまうだろうと分かっていたけどね」と驚嘆していたのは、第1クォーター残り約7分のシーン。
エイブリー・ブラッドリーにボールを奪われ、レイアップを繰り出した際、モラントは絶妙なタイミングで跳び上がり、なんと両手でボールを鷲掴みしてしまうほど驚異的な跳躍を披露。バックボードに顔面と左上腕部をぶつけてしまうほどの爆発的なクイックジャンプに、アウェイながら会場も歓声とどよめきが交錯し、実況も思わず叫んでしまうプレーに。
「僕はただ戻っていって、あの信じられないプレーを決めただけ。ボールを摘み取ってやろうとしていたんだ。ブレイクの時というのは、ブロックしても追いかけてくる選手がボールをつかんでレイアップしてしまう。だから完璧に仕留めることができた。今、僕はたぶんインターネット中を駆け回ってるだろうね」。
モラントはこの試合で16得点5リバウンド7アシスト1スティール1ブロック。豪快なアリウープダンクもたたき込んだのだが、試合序盤に決めたブロックの衝撃は計り知れないものだった。
ただ、モラントを中心とした布陣で戦うグリズリーズの戦績も称賛すべきだ。というのも、28勝14敗でウェスタン・カンファレンス4位にいるチームは、1シーズンにおけるフランチャイズ史上最長記録となる9連勝を飾ったからだ。
毎試合をベストメンバーで臨むことこそできていないものの、グリズリーズは選手層の厚さと抜群のチームケミストリーで白星を手にしており、2シーズン連続のプレーオフ進出へ向けて視界は良好となっている。
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