2022.03.21
2月25日(現地時間24日、日付は以下同)。オールスターブレイク明けの初戦で、シカゴ・ブルズはホームのユナイテッド・センターでアトランタ・ホークスとの一戦に臨んだ。
同点6度、リードチェンジ9度となったゲームは、試合時間残り1分59秒にシーズンハイの26得点をマークしたダニーロ・ガリナーリのフリースローが決まってアウェイのホークスが108-105と3点のリードを手にする。
だがそこからブルズのエースが躍動。ホークスが24秒のショットクロック切れでターンオーバーを喫すると、残り46.9秒にデマー・デローザンが左エルボーからプルアップジャンパーを沈めて1点差に詰め寄ると、残り15.1秒にペイントエリアからターンアラウンドジャンパーをヒット。
ボグダン・ボグダノビッチのファウルも誘って3ポイントプレーを完遂したデローザンの大活躍もあり、ブルズは最終スコア112-108で接戦を制して6連勝をマークした。
今季自身5度目のオールスターに選ばれたデローザンは、残り1分間に逆転勝利へ直結する5得点を奪うなど、ゲームハイの37得点に6リバウンド3アシストと殊勲の働き。
「好き嫌いが分かれるところだね。もちろん、誰だってやられたくはないし、自分自身にプレッシャーをかけてゲームから身を引きたくはないものさ。でもああいう(クラッチタイムという)瞬間になったら、引き受けなきゃいけないのさ。僕はあの瞬間を愛しているし、チャレンジもそうだし、あの機会も大好きなんだ」。
試合後に頼もしい言葉を発したデローザンは、この試合でもフィールドゴール成功率71.4パーセント(15/21)という驚異的な確率でショットを決め切り、8試合連続で35得点以上でフィールドゴール成功率50パーセント超えに達し、自身が持つNBA史上最長記録を更新。
「僕たちは歴史を目撃している。今自分たちが目にしていることは、これから先、長い間も語り継がれる何かなんだ。これからもずっと破られない記録の1つになるだろうね」とルーキーのアヨ・ドスンムは語る。
それもそのはず。この試合でデローザンは8試合連続で35得点以上をクリア。ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)、エルジン・ベイラー(元ロサンゼルス・レイカーズ)、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)、コービー・ブライアント(元レイカーズ)、レブロン・ジェームズ(レイカーズ)、ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)に次ぐ、NBA史上7人目の快挙を達成したのである。
さらに、1990年代にブルズを2度の3連覇へと導いたジョーダンが保持する10試合連続35得点以上という球団最多記録にあと2まで迫っていることも特筆すべきだろう。
ブルズはこの勝利で今季戦績を39勝21敗とし、イースタン・カンファレンス首位へ浮上。5シーズンぶりのプレーオフ進出へ向けて、また一歩近づいたと言っていい。
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