2022.02.25
「今日は親友たちや妻、子どもたちに家族、母といった数多くの人たちが来てくれた。ここには今いる自分が子どもの頃から成長する過程を見てくれた人たちがたくさんいる。これ以上の瞬間は心に描けなかった」。
18年連続18度目のオールスターとなったレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)にとって、今年のオールスターは格別となった。
レブロン自身がそう語ったように、今年の開催地はオハイオ州クリーブランドにあるロケットモーゲージ・フィールドハウスで、同州アクロンで生まれ育ったスーパースターにとって古巣でありホームタウンだからである。
今季で現役最長タイとなる19シーズン目の37歳は、クリーブランド・キャバリアーズで計11シーズンをプレーし、2015年から18年にかけて4年連続でNBAファイナル進出へと導き、2016年にフランチャイズ史上初優勝をもたらした英雄であり、キャブズ史上最高のスーパースター。
オールスターゲームがドラフト制になってからというもの、レブロンは5年連続で所属するカンファレンス内におけるファン投票でトップに立ち、キャプテンを務め上げてきた。今年の球宴では24得点6リバウンド8アシスト3スティールをマークし、最後はフェイダウェイジャンパーで見事勝利へと導いた。
そしてこの日は75周年記念チームに選ばれた選手たち(一部欠席)が会場に集結し、憧れのマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とも握手を交わして会話の場を持った。
「偉大な75選手の一員になれたことで、今一度スプリングヒルで育ってきたことを思い出させてくれた。俺にはインスピレーションをもたらしてくれたアレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか)、マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン(元レイカーズ)、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)といった選手たちがいる。今日この場で彼らと会うことができ、同じステージに上がったことは…皆は理解できないだろうね」。
大きな影響を与えてくれたレジェンドたちについてレブロンはそう語ると、さらに「できる限り、俺は皆に理解してもらえるように努力している。でもこの光景はまさにクレイジーだ」と、豪華極まりない光景を振り返っていた。
レブロンが現役引退後にバスケットボール殿堂入りすることは確実で、キャブズ(23番)、マイアミ・ヒート(6番)、そしてレイカーズで昨季まで着用してきた23番と今季から着用している6番も永久欠番となるかもしれない。
といっても、レブロンがこのままNBAキャリアに終止符を打つことはない。現時点で通算3万6559得点(NBA歴代3位)、1万75リバウンド(同41位)、9962アシスト(同7位)と、今季中にも前人未到の通算3万得点、1万リバウンド、1万アシストをクリアすることが濃厚なスーパースターは、自身5度目のNBAチャンピオンを目指してオールスターブレイク明けもレイカーズを引っ張っていく。
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