2022.02.23
18年連続でオールスターゲームに出場しているレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)は現在、かつての古巣クリーブランドに帰還している。
試合前日に凱旋したキングは、クリーブランド州立大学で行われたチーム・イーストの練習に参加。そこでは久しぶりに顔を合わせたスター選手たちとのコミュニケーションを楽しんだほか、祭典への意気込みを尋ねるために駆けつけたメディア対応にも応じた。
興味深いコメントを残したのは、『The Athletic』とのインタビューにおいてだ。レブロンはクリーブランド・キャバリアーズ復帰の可能性を問われると、含みを持たせて以下のように反応した。
「そのドアは閉まっていない。ただし、戻ってきて、プレーすることを約束しているわけではなく、分からないということだ。自分の将来は固めていないし、いつフリーエージェントになるかも分からない」
しかし、レブロンにはキャリアを終える前にひとつだけ“確定”しているプランがあると語る。それは、息子のブロニーとNBAで共演することだ。レブロンは兼ねてより、息子とのプレーを夢見ていることを公言してきた。そして、『The Athletic』との会話のなかで、再び親子共闘の望みを強く口にした。
「俺のキャリアラストイヤーは、息子と一緒にプレーすることになるだろう。ブロニーがどこにいようと、俺はそこ(息子と同じ球団)にいる。1年間息子と一緒にプレーするためには、どんなことでもするだろう。その時点で金銭面は関係なくなっている」
現在シエラ・キャニオン高校の3年生であるブロニーは、リーグの現行制度を踏まえると、あと2年間はドラフト対象外となる。また、現実は「ESPN 60」で43位、「Rivals」で30位と決して評価は高くなく、カレッジ初年度終了時にアーリーエントリーする保証もない。現在、レブロンはレイカーズと2022-23シーズン終了時までの契約を結んでおり、ブロニーのプロ入りまでは単年契約を更新する算段かもしれない。
レブロンは現在37歳だが、息子とともにプレーできるのは早くて39歳。すでにキャリア終盤を迎えているが、それでも今シーズンは平均29.1得点7.9リバウンド6.5アシストという驚異のスタッツを残している。キングにいつ衰えが来るのかは誰も知る由がないが、当の本人はそうしたリスクを全く危惧していない。
「俺は、ほどほどのレベルのバスケットボールをする気は毛頭ない。トップレベル以下でのプレーはしない」
未だにレブロンがトップコンディションを維持し、リーグの頂点に君臨できる原動力は愛する息子とともにNBAのコートに立つという大きな目標があるからだろう。果たして、キングはラストイヤーにどの球団のジャージをまとうのだろうか。
文=Meiji
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